

今回は魅惑の美女の登場!
映画や舞台にもなる数奇な人生をおくった方です。



なんだか哀しいタイトルだわ…



ひゃあ〜どうなっていくの?
登場人物


メアリー・スチュアート
王朝:スコットランド女王(一時期フランス王妃)
タイプ:悲劇の女王
スコットランドでわずか生後6日で女王になる。前半世は割と順風満帆だったが、夫の死で人生が転落していく。
好きになる男がダメンズだったり、殺されたりと、男運が悪い。
最後はエリザベス1世の王位を狙うも、バレて処刑。
・エリザベス1世と比較されることが多く、映画にもなってる
日本は戦国時代。徳川家康と同い年


エリザベス1世
王朝:テューダー朝6代目(ジェーン・グレイをカウントしないと5代目)
タイプ:名君
ヘンリー8世の2番目の王妃の子。
メアリー1世&エドワード6世とは腹違いの兄弟。
絶対王政全盛期の女王。
印象的な髪型と首のひらひら。
・絶対王政最盛期の女王
・国民的人気
・統一法発布
・メアリー・スチュアート処刑
・アルマダ海戦で勝利
・東インド会社設立
日本は戦国時代。前田慶次と同い年



女同士の戦い…いいわね
生後6日で女王になる





メアリー・スチュアートはスコットランドのリンリスゴー城で生まれました。
そして生後6日で父と兄二人を亡くしており、女王に即位します。



生後6日…?赤ちゃんじゃ…



そう、赤ちゃんです。
本人からしたら物心ついた時にはすでに女王状態。生まれながらの女王です。
しかし当然政治なんてできるはずもなく、サポート役がつきます。



わ〜…



しかし、ヘンリー8世死後に権力を握ったエドワード・シーモアというおじさんがメアリーのサポート役と争ってしまいます。
これは結婚どころじゃありませんね!
なのでメアリー母は実家のツテでフランス国王アンリ2世を頼り、メアリーを逃がします!
このメアリー母はギーズ家の出身!三アンリの人と親戚になります!






狙われるイングランドの王座





サン・バルテルミの虐殺が起こる前、メアリーはフランソワ2世と結婚します。
その後王様になったフランソワ2世。ということはメアリーは王妃になります。
ちなみに結婚の年に、イングランドではエリザベス1世が女王になりました。



しかしここでフランソワ2世の父、アンリ2世がおかしなことを言い出します。
「エリザベス1世って庶子(王位継承権のない子)だったじゃん。うちのメアリーの方がイングランド王に相応しいだろ。」と。



ああ…この方も狙っているのね。イングランドを!



エリザベス1世の母はアン・ブーリン。罪人として処刑されており、その影響で罪のないエリザベス1世も身分を落とされた過去があります。
対してメアリーはヘンリー8世の姉の孫にあたり、「元イングランド王の姉の孫」という立場になります。
つまりエリザベス1世の経歴を突いて、イングランド女王にメアリーがなればイングランドが手にはいるということです。



メアリー、その気になってしまうのね…


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』




再婚を考えるも…





夫のフランソワ2世が16歳で死去してしまいます。子どもがいなかったこともあり、メアリーは故郷に帰されます。



義母のカトリーヌ・ド・メディシスとも嫁姑問題がありました。
もしエリザベス1世が怒って戦争にでもなったら…フランス国内はこの時ユグノー戦争中で荒れてるんです。国外と戦争なんてしてる場合じゃない。



た、確かに今フランス大変だもんね!



スコットランドに戻ってきたメアリー。ここでもカトリックとプロテスタントの二勢力が争っています。



未亡人だったので再婚を考えます。そこで結婚することになったのは若い青年でした。
この人はメアリーの従兄弟にあたり、テューダー家の血を引いています。



テューダー家ってイングランドの王朝ね。
イングランドの女王になれる資格があるメアリーと結婚したら、余計エリザベス1世の立場が危うくなるわ…!



そうです。非常に危険な結婚になりますので、周囲の国から大反対を受けます。
まあメアリーは押し通して結局結婚します。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


怒涛の不幸ラッシュ





妊娠したメアリー。幸せ絶頂かと思いきやここから怒涛の不運が続きます。
まず結婚したテューダー家の男はDV夫に変貌。メアリーに暴力を振るいます。



ひ〜〜!



傷ついたメアリーは浮気しちゃいます。
優しくしてくれた音楽家の青年と恋に落ちるんですが、なんと夫が浮気相手を撲殺します。
メアリーの目の前で…。



!!!



メアリーは流産しかけましたが、なんとか出産しました。
彼がジェームズ1世です。



傷ついたメアリーはまたまた浮気しちゃいます。
優しくしてくれた伯爵と恋に落ちるんですが、周囲は心配します。
また夫に殺されるのでは?しかし、結果は逆。
なんと浮気相手が夫を殺します。
これでメアリーは伯爵と無理矢理結婚させられます。



メアリーどうしてそんな目に…



傷ついたメアリーはまたまた浮気しちゃいます。
優しくしてくれた伯爵と恋に落ちるんですが、周囲は心配します。
また夫に殺されるのでは?しかし、結果は逆。
なんと浮気相手が夫を殺します。
これでメアリーは伯爵と無理矢理結婚させられます。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イングランドに身を寄せるも…





敵が多い伯爵。反乱を起こされました。
メアリーも身を守るために女王を廃位し、息子ジェームズ1世に譲りました。
そんな中、頼るあてのないメアリーはなんとエリザベス1世に助けを求めイングランドに行きます。



エリザベス1世は快く思えないのでは?
あまり良好な関係だったといえないわね。



エリザベス1世はムカついてたでしょうが、親戚を無下にできません。
軟禁状態でメアリーを監視し、手元におきます。
軟禁と言っても牢屋ではなく、割といい生活をしていました。
私ならこのまま軟禁状態で余生を送りたいです。のんびり〜



しかし、生まれながらに女王だったメアリーはそんな生活に嫌気がさしてきます。
メアリーはたびたび王位を主張してエリザベス1世をイラつかせます。
エリザベス1世も我慢の限界です。



メ、メアリー…落ち着いて…
最後まで女王として





ある日メアリーに悪魔の囁きがあります。
時の教皇が「エリザベス1世を殺せ」という話をしました。
教皇はカトリック。エリザベス1世は英国国教会なためです。
エリザベス1世は敵も多く、カトリックのメアリーを担ぎ上げようという話が浮上しました。



しかしエリザベス1世の優秀な部下が女王暗殺計画を突き止めます。
その中にメアリーの名前があったことから彼女は死刑となるのです。
女王が女王に殺されるという事態が起きました。



恐ろしいわ…!メアリー、優雅な軟禁生活を満喫しておけば…



しかしエリザベス1世は死刑を最後まで躊躇いました。
カトリックの女王を殺したとあっては周辺のカトリック国が黙ってません。
有名なのはフェリペ2世です。彼はメアリー処刑を口実に戦争を仕掛けてきます。(いろんな理由がありました)
これがアルマダ海戦につながりました。



思ったことをすぐ口にして、男に振り回され、女王としてはあまりいいとは思えないメアリーでしたが、死に際に最後の意地を見せました!
真っ赤なドレスで死刑台に上がり、女王としての威厳を見せつけこの世を旅立ちます。



ううう…メアリー!綺麗ですよ!



死刑執行人が失敗して3回くらい首を傷つけられるんですがね


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


あとがき



エリザベス1世亡き後はテューダー朝は終わります。そして次の王朝「スチュアート朝」の初代国王はなんとメアリーの息子ジェームズ1世です。



見えたわ。イングランド女王エリザベス2世はメアリーの子孫にあたるわね。
イングランドの王朝はメアリーの子孫でできていくのね。



名前はエリザベスだけど、血筋はメアリーなんだね!
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