土日更新目指してます!古い年代から進めて今に至る。

ここから神聖ローマ帝国皇帝はハプスブルク家のターン!

わしみ

なんと神々しい名前か!
ワシにふさわしい。

かんじゃ

なんでよ

こめ

神聖ローマ帝国は紫式部源氏物語を書いてた頃に始まり、伊能忠敬が地図を書いてる最中に滅亡した国です(大体の期間)。
今回の話はその間くらいの時の神聖ローマ帝国の話です(日本は戦国時代)

神聖ローマ帝国って何?

こめ

今回は「国」としての説明を先にしていきます。
一般的にイメージしやすい王国とは違い、「皇帝に力がない」という謎の帝国です。

わしみ

そんな馬鹿な!こんなにも神々しい名前で権力がないなど、戯言を。

こめ

そこが神聖ローマ帝国の理解が難しいところ…
面倒ですが、そこを抑えないと意味がわからないので頑張って理解していきましょう。

こめ

神聖ローマ帝国は現在のドイツ周辺の国でした。
簡単にいうとこの帝国は「寄せ集め国家の集合体」です。
というのも右上の図のようにアルファベットで書いてあるような国、領邦(りょうほう)が300個くらいあり、それをまとめて「神聖ローマ帝国」と言います。

かんじゃ

???

こめ

もっと昔にローマを守った人にローマ教皇が「皇帝の冠」をプレゼントしました。
これからも周辺の国と協力してローマを守ってね!よろしく!ってことで始まりました。

こめ

「寄せ集め集団」をまとめるにはリーダーが必要です。
これが皇帝のポジションになります。しかし寄せ集めだし、300も国があれば把握しきれないし、意見もまとめられないので名目上のリーダー程度の力しかありません。
本来なら皇帝って一番偉いんですが。

わしみ

傀儡の皇帝ではなく、周囲にも認めてもらわねばなるまい。

こめ

300の領邦を治めているのが諸侯(しょこう)です。そして諸侯にもランクがあって、一番偉いのが皇帝、次に国王、次に大公国…と行った感じですね。
昔は300国で次期皇帝を決めてたんですが、ある時から選帝侯(せんていこう)と呼ばれる一部の人で決めることになりました!

こめ

こうなったことで力を持ったのは選帝侯です。
なぜなら皇帝になるためには選帝侯が認めないとなれないため、皇帝がヘコヘコすることになるんです。
という感じで全然まとまってないです。

皇帝には悩みがある

こめ

力のないリーダーは大変です。
命令してもいうことを聞いてくれないからです。
そしてもう一つの悩みが「神聖ローマ帝国」って名前なのにローマが領土にないことです。

かんじゃ

ええ…何それ。
千葉県にあるのに「東京ディ●ニーランド」みたいな感じかしら?

こめ

名前負けしてるのもちょっと恥ずかしいし、何せローマはキリスト教の総本山です。
この時代、神様や教会はとんでもない力と影響力を持っているので、イタリアのローマをGETできたら皇帝として箔がつきます。なのでしょっちゅうイタリアへ出張に行きました。

こめ

しかし、なめられてる皇帝が外出していることで他の諸侯はその間に自国を鍛えてパワーアップします!
なのでなめられないように動いたはずなのに結局変わらないかったということです。

わしみ

いや、悪化しているのでは…

ある時からハプスブルク家が世襲していく

こめ

そしてある時から「もう皇帝はずっとハプスブルク家でいいんじゃね?」って流れになる時がきます。
ハプスブルク家はオーストリアの諸侯でした。

かんじゃ

あらどうして?賄賂?

こめ

違います。その時の当主、マクシミリアン1世はあんまり他国に興味がありませんでした。
自分の家のことが大事だったので、他国からしたら干渉されないで動きやすかったからです。

こめ

そしてこのマクシミリアン1世。とにかく一族を結婚させまくって領土の拡大を図りました。
親戚がいる国って攻め辛いですよね。

こめ

ハプスブルク家って普通に10人とか産んでますので、真似したくてもそういう体質の一族じゃないとできないですね。

かんじゃ

恵まれていたのね。多産の家系で。

こめ

次の皇帝カール5世(カルロス1世)はとにかく激務で忙しい皇帝でした。
なのでまとめようとするんですが、それに対して反感を買います。さらにあまりにも広大な領土を持っていたため、隣国フランスが阻止しようとします。

わしみ

この男…!フランソワ1世

こめ

その後は息子フェリペ2世がスペインをもらい、弟フェルディナント1世がオーストリアや皇帝の位をもらいました!

マクシミリアン1世
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
左の大人がマクシミリアン1世、
抱っこしてるのがフェルディナント1世
真ん中の顎がカール5世(カルロス1世)
後ろの黒い帽子がフェリペ1世
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

オーストリア・ハプスブルク朝の始まり

かんじゃ

ちょっと!3代目で妖怪に乗っ取られてるわ!
私じゃなくてこづかを呼んでくるわ。祓ってもらわなきゃ!

こめ

私が絵のチョイスでふざけました。すいません。
普通の肖像画もありますが、こっちの肖像画の方がインパクトあってキャラ付けにいいかと思いました。

オーストリア・ハプスブルク朝の初代皇帝フェルディナント1世
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
若かりし頃のマクシミリアン2世
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おじさんになったマクシミリアン2世
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
普通の肖像画のルドルフ2世
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
やばい肖像画のルドルフ2世
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
かんじゃ

…こんな絵が残ってたのね
変人だわ

こめ

アルチンボルドという画家の作品です。
こういう絵を描いてるから気になった人は検索してみてね!

あとがき

こめ

以上がこの時代の神聖ローマ帝国の説明とざっくり皇帝たちの紹介でした。
最後でルドルフ2世に持ってかれた感ありますが!

わしみ

何故こんなにも立派な国が滅亡していくのか、不思議でならぬ。

かんじゃ

大きすぎると大変なんじゃない?

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