王室の三角関係（アンリ2世とカトリーヌとディアーヌ）

魅惑の美魔女の登場です！

こんなに昔でも美魔女とかいたんだ！

わ〜…なんだか複雑そうな…

あい…じん…

アンリ2世は前回のフランソワ1世の息子になります！
あまり派手な王様ではないですが、なんというか、昼ドラチックな感じですね…！
奥さんの方が悪女として有名です。

名前がボスっぽい！（偏見）

左下の女性はディアーヌ・ド・ポワチエといいます。
アンリ2世より20才も年上の美魔女ですね！
対してカトリーヌ・ド・メディシスは容姿はあまり美しくなかったとされてます。

そんな…ひどいよ〜好みの問題かもしれないのに…

アンリ2世は幼少期に人質生活を四年間経験します。
ことの発端はイタリア戦争の最中、その中の戦いの一つであるパヴィアの戦いにてフランソワ1世が捕虜となりました。
フランソワ1世を解放するため、長男と次男のアンリ2世が人質になります。
当時7才でした。

人質としてスペインに向かうとき、アンリ2世とディアーヌは出会います。
この時すでにお母さんを亡くしていたアンリ2世にとって、年上の美しいディアーヌにお母さんの面影を重ねたかもしれませんね。

うわ〜ひつじっち！
20歳離れてるんだって〜！

私にふらないで…！

人質生活から解放され、フランスに帰国したアンリ2世に父のフランソワ1世は教育係としてディアーヌを指名します。
この年上美女にアンリ2世はメロメロです！

アンリ2世は結婚することになります。
しかしこの時代の結婚は「好きだから」ではありません。政略結婚です。
結婚相手に選ばれたのはイタリアのメディチ家出身カトリーヌ・ド・メディシスです。
メディチ家はルネサンス芸術を支えた華麗な一族です。

好きじゃない人と結婚とか無理なんですけど〜！
昔の人ってすごいよね！

結婚したらまず「お世継ぎを産む」恒例のミッションがあります。
しかしですね…アンリ2世はディアーヌに夢中なんです。嫁いできたら愛人はいるわ、自分には興味はないわ…

やだよ〜…

そんな状況なのでカトリーヌはなかなか子どもを授かれませんでした。
しかしこの時代、いくら女側に落ち度がなかったとしても「世継ぎができないのは女側のせい」にされます。国王を非難できないからでしょうかね…。
そんな中アンリ2世の別の愛人が出産したことで「やっぱカトリーヌに問題がある」とされます。

えー！他にもいるの！

カトリーヌは追い詰められます。
時には占いや魔術など、怪しいものにものに心酔していきます。
その中で最も有名なのがノストラダムスです。

そんな怪しい趣味に走りつつも、なんとか「世継ぎを産む仕事」を果たしていくことになります。
政略結婚は相性の良し悪しで幸福度がだいぶ変わるなあ〜

ノストラダムスの予言「1999年に人類滅亡する」は外れましたが、16世紀の予言は当たります。
アンリ2世はなんと娘の結婚式のイベントの一つである馬上槍試合にて相手から顔面を突かれます。

…え？

事件ではなく事故だったのですが、それはそれはひどい惨劇になりました。
アンリ2世を貫いた槍は脳にまで達し、木の破片が顔から抜かれるほどでした。
その場にいた人たちはみんな卒倒し、アンリ2世はお城に運ばれ手当を受けましたが、この傷が原因でまもなく死亡します。

この時ディアーヌはアンリ2世の近くで看病したかったんですが、カトリーヌに阻まれます。
アンリ2世も意識が朦朧とする中、ディアーヌを呼んでました。
この時のカトリーヌの気持ちよ…

うええええええ
ゲロゲロ！

愛妾の運命は儚いもので、アンリ2世亡き後ディアーヌに居場所はありません。
それどころかカトリーヌに激しく恨まれており、追放されます。
殺されてもおかしくない状況ですので、素直に身を引いて刺激しないようにします。

痛いよ〜痛いよ〜

愛人の話より最後の方が衝撃的だった

どうか安らかに…