個人的にお気に入りのタイトルのひとつです。
厨二心くすぐります。
血と聞いてやってきたわ
怪我人はどこ?
かんじゃちゃん。怪我人どころじゃないわ。
見える…見えるわ。燃え盛る炎が。
登場人物
エドワード6世
王朝:テューダー朝3代目
タイプ:少年王
ヘンリー8世の3番目の王妃の子。
メアリー1世&エリザベス1世の腹違いの弟。
病弱だったため、早くに亡くなってしまう。
そのため次期王として、ジェーン・グレイに白羽の矢が立つことに。
・一般祈祷書の作成
日本は戦国時代。豊臣秀吉と同い年
メアリー1世
王朝:テューダー朝5代目(ジェーン・グレイをカウントしないと4代目)
タイプ:冷酷
異名は「ブラッディ・メアリー」。
ヘンリー8世の1番目の王妃の子。
エリザベス1世&エドワード6世とは腹違いの兄弟。
肖像画の通り怖い人。でも生い立ちが悲しい。
・宗教改革
・虐殺
日本は戦国時代。大谷吉継と同い年
フェリペ2世
王朝:スペイン黄金期の王
タイプ:書類王
当時のスペインは世界最強の力を持っており、その時の王でハプスブルク家の人。
メアリー1世と結婚するも、愛情はなく冷めた関係。
妹のエリザベス1世とも戦うことになる。
・カトー・カンブレジ条約優位に終結
・オランダ独立戦争
・レパントの海戦で勝利
・無敵艦隊アルマダ
・ポルトガル併合
・天正遣欧少年使節
・アルマダ海戦で敗北
日本は戦国時代。藤堂高虎と同い年
あら、イングランド勢にスペインの人が登場したわ
わずか9歳で王になる
エドワード6世は若くして亡くなってるため、あんまり資料が多くないんです…
9才で即位、15才で崩御されてます。
私がいれば看護したのに
エドワード6世は病弱&少年だったため、政治を裏で操ろう的な人が出てきます。
母ジェーン・シーモアの兄、エドワード・シーモアです。
幼い王の後ろでひとりの人間が王室を操ろうとしないように、ヘンリー8世は「みんなで息子を支えるように」と遺言を残しますが、潰されます。
彼の代で行ったことは一般祈祷書の作成です。
これは離婚したい勢いで作った中身空っぽのイギリス国教会の中身を整えてった感じです。
とはいえまだ完璧な状態ではありません。
中身もプロテスタント寄りとなっております。
エドワード6世の体調が悪化するとエドワード・シーモアを倒してジョン・ダドリーというおじさんが出てきます。
このおじさんはメアリー1世が次期王になるのを阻止して、操りやすいジェーン・グレイを女王にしたいと考えます。
「メアリー1世はカトリックですよ!せっかくイギリス国教会を整えてるのに!うちのジェーンがいいですって」とエドワード6世を説得し、納得させます。
ああ…悲劇が見えるわ…!
そうこうしているうちにエドワード6世は亡くなりました。
それではメアリー1世を見ていきましょう!
母と共に、父に翻弄される幼少期
残酷なことをするメアリー1世ですが、私は同情してしまいます…。
こんな環境に置かれたら人格に支障が出ても仕方ないと感じました。
辛い幼少期のお話です。
父の勝手で最愛の母と引き離され、母は追放、自身も女王になれる資格を失います。
まだ9才のメアリー1世の唯一の救いは信仰でした。
母と一緒のカトリックを信じることを大切にしてきました。
ヘンリー8世には困ったものね。
家族を大切にして欲しいわ。
しかしヘンリー8世がイギリス国教会を作ったことによって、これまであったカトリックの教会を潰されていきました。
日本人の感覚に置き換えると「母を亡くして神社で救いを求めたのに、その神社も潰された」ような感じでしょうか。違うかな。
天罰が下るわ…!
さらに追い討ちをかけられます。
二番目の王妃アン・ブーリンと対立したことで、妹のエリザベス1世の侍女にさせられます。
父も庇ってくれず、虐げられる日々を送ります。
本来であればすんなり女王になれたはずなのに。
メアリー1世にとってイギリス国教会、アン・ブーリンは母を追放し、自分を陥れた元凶です。憎まないはずがありません。
イケメンのスペイン王子と結婚
エドワード6世亡き後、ジェーン・グレイとの王位継承戦で勝利。この時多くの国民がメアリー1世を支持し、華々しく女王になりました。
女王になったメアリー1世は独身だったため、婚活しないといけません。
しかし「カトリックじゃないとだめ」とかいろんな条件をつけました。
そんな中、肖像画がイケメンだったことや同じカトリックだったこと、母の祖国がスペインだったなど好条件の王子様フェリペ2世にときめきます。
やっと幸せを掴めると思うわよね。
でも…
女王になる前から縁談の話は当然あったんですが、メアリー1世に子どもがいたらそっちが王様になる可能性が出てくるので、ヘンリー8世が縁談を潰してた話もあるらしい。それで婚期が遅れる…かわいそう。
去勢してこようかしらヘンリー8世。
シャー!
ブラッディ・メアリー誕生
素敵王子フェリペ2世と結婚したいメアリー1世でしたが大反対をくらいます。
それは将来スペインにイングランドが飲み込まれる可能性があったからです。
このことに反旗を翻した一部の人間を処刑。そしてその人たちの推しがエリザベス1世だったこともあり、彼女を投獄し尋問します。
身内といえど容赦しないのね。
でも仕方ないのかしら。エリザベス1世は憎い女の子どもだもの。
そしてエドワード6世が整えつつあったイギリス国教会をぶっ壊します。
憎きイギリス国教会の人間約300人を火あぶりにしました。
この残虐な行為の結果「ブラッディ・メアリー(血好き・流血・血まみれの女王)」と呼ばれることになります。
う〜んこれは手当てですまないわね
そして結婚できることになりましたが、歳の差11才。苦労が顔に出ており老けて見えたようで、27才フェリペ2世は本物を見てがっかり。
心を凍らせて夫婦として振る舞ったそうです。
そして彼女が自分に惚れ込んでるのをいいことに、甘い言葉で彼女からお金を貰います。
彼女は戦争に参加し、敗北。唯一大陸の領土カレーを失います。
自国の土地を失い、罪なき国民を虐殺したメアリー1世には、この時味方になってくれる人はいませんでした。
そして彼女は欲しいものがありました。それは子どもです。
次期王に自分の子どもをと考えてましたが、フェリペ2世は全く近寄りませんでした。
雲行きが怪しくなってきたわ…
やっとできたと思ったのに
しかしある日お腹が膨らみました。
妊娠だと喜んだのも束の間。メアリー1世は想像妊娠していたのです。
それほどまで子どもを望んでいたのに、傷心のメアリー1世に慰めの言葉をかけるどころか、フェリペ2世は次期国王最有力のエリザベス1世に関心を向けました。
去勢しなきゃいけない人がまたここにひとり。
シャー!
憎きアン・ブーリンの娘に王位を渡すのは死んでも嫌だと思っていたメアリー1世ですが、死期を悟り、渋々エリザベス1世を認めました。
そして亡くなった日、国民は歓声をあげます。「あのブラッディ・メアリーが死んだ!」と大喜び。命日を祝日とされるなど、国民から嫌われまくった人生でした。
メアリー1世…どうぞ安らかに…
あとがき
去勢がひとり、ふたり…
かんじゃさんの独特な怒り方です。
ヘンリー8世のインパクトでエドワード6世が霞んでしまうわ…
主役回なのに。
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