時は流れて16世紀イングランド
えっ…この前人類誕生したばかりなのに…?
このサイトの前身サイトからの移行記事です。
過去に見た方もいると思います。
初見の方、意味不明ですいません。かくかくしかじかなんです。
最初に書いたものなので、荒削りです。
ふむ…
登場人物
ジェーン・グレイ
王朝:テューダー朝4代目
タイプ:悲劇
(在位が短すぎるので「クイーン」でなく「レディ」がつけられてます)
「9日間の女王」の異名の通り、在位はたったの9日間。
本人は女王になる気はなかったのに、周りの大人に担ぎ出されて処刑されることになる。まだ16歳。
・「怖い絵展」メイン絵画で有名
日本は戦国時代。豊臣秀吉と同い年
ヘンリー8世
王朝:テューダー朝2代目
タイプ:暴君
いろいろパワフルな王。夫としては最悪。
その通りかなりゲスい結婚歴の持ち主。
6人の奥様がいる。処刑したり、離婚したり。
・絶対君主
・国王至上法(首長法)
・イギリス国教会
日本は戦国時代。正徳帝と同い年
メアリー1世
王朝:テューダー朝5代目(ジェーン・グレイをカウントしないと4代目)
タイプ:冷酷
異名は「ブラッディ・メアリー」。
ヘンリー8世の1番目の王妃の子。
エリザベス1世&エドワード6世とは腹違いの兄弟。
肖像画の通り怖い人。でも生い立ちが悲しい。
・宗教改革
・虐殺
日本は戦国時代。大谷吉継と同い年
エリザベス1世
王朝:テューダー朝6代目(ジェーン・グレイをカウントしないと5代目)
タイプ:名君
ヘンリー8世の2番目の王妃の子。
メアリー1世&エドワード6世とは腹違いの兄弟。
絶対王政全盛期の女王。
でもそれは今回の話からもっと先のお話。
・絶対王政最盛期の女王
・国民的人気
・統一法発布
・メアリー・スチュアート処刑
・アルマダ海戦で勝利
・東インド会社設立
日本は戦国時代。前田慶次と同い年
エドワード6世
王朝:テューダー朝3代目
タイプ:少年王
ヘンリー8世の3番目の王妃の子。
メアリー1世&エリザベス1世の腹違いの弟。
病弱だったため、早くに亡くなってしまう。
そのため次期王として、ジェーン・グレイに白羽の矢が立つことに。
・一般祈祷書の作成
日本は戦国時代。豊臣秀吉と同い年
怖い絵展
聞いたことある方もいるのでは
2017年10月7日 (土) 〜 2017年12月17日 (日)に東京の上野の森美術館で開催された「怖い絵展」。
「どうして。」のキャッチコピーが哀しい。
そのメインになっていた作品がこちら。
い、いや〜〜…怖いよおお…
この絵の真ん中で目隠しをされてる白い服の女性。この人が今回の記事の主役ジェーン・グレイである。
見たらわかるけど、処刑される手前の瞬間。(実際は外で執行された)
むむ…このレディが処刑されるようなことをしたのかね!
まだ16歳…
なぜこんなことになったのか!
彼女の人生を紐解いていきましょう!
王位継承から最も遠かったのに
時は16世紀イングランド。日本は戦国時代です!
この時王様だったのがヘンリー8世です。一番上のおじさんです。
奥さんはたくさんいたけど子供は3人でした。子供の親は全員違います。
うむ。まあそういうこともある。
しかしエドワード6世は病弱だったため、長期で王様やるのは厳しいなと周囲から思われていました!
まだ主人公出てこないね…どこから巻き込まれてしまうの…
ヘンリー8世の死から動き出す「次の王は誰だ?」
しばらくしてヘンリー8世が亡くなります。
そしてエドワード6世が王になるんですが、まだ9歳!
とても政治ができる年齢ではありません。
そこで補佐役としてエドワード・シーモアというおじさんがつきました。
王様の付き人ともなれば立場も上がります。
うむ、まあ普通だな
この時のイングランドの情勢は宗教問題があった
ちょっとこの時のイングランドの背景を見ていきましょう!
国内はヘンリー8世の離婚問題から宗教問題に発展し、キリスト教の中でもカトリック、プロテスタントの二つの派閥が対立。兄弟でも違ってました(母親の影響もあり)。
えええ〜ヘンリー8世の影響すごい〜…
国内も家庭内も荒れてる中で、補佐役のエドワード・シーモアを失脚させ、ジョン・ダドリーという別のおじさんが頭角を現してきます。
このおじさんがジェーン・グレイを巻き込む張本人です!
ヘンリー8世は遺言を残していました。
“次の王の優先順位はエドワード6世→メアリー1世→エリザベス1世→ジェーン・グレイ”。
病弱なエドワード6世にもしものことがあれば、その次に王になるのはメアリー1世です。
メアリー1世は熱心なカトリック。ジョン・ダドリーとは対立する関係になります。
ほう、ではメアリー1世が王になればジョン・ダドリーの立場は危うくなるな。
そうです!
しかもジョン・ダドリーは周りを蹴落として上にいった人間なので、人望はありませんでした。敵が多い彼は考えます。
「そうだ、自分にとって都合のいい人を王にしてしまえ!エドワード6世が生きてるうちに!」
巻き込まれる悲劇の女王
エドワード6世は15歳で早世するのですが、ジョン・ダドリーは亡くなる直前に手を打ちます。
それは自分の息子とジェーン・グレイを結婚。そうなると義理の娘になりますね。
そしてジェーン・グレイを無理矢理女王に担ぎあげてしまうのです!
え〜!
もちろんジェーン・グレイに野心はありませんでした。
16歳の彼女は訳もわからんまま、周りの大人たちにいいようにされてしまいます。
そうして女王になるのですが、面白くないのはメアリー1世です。
だってヘンリー8世の娘ですもん!自分差し置いて何勝手なことしてんだ!と。
そして断頭台へ
対決する二人ですが、メアリー1世の圧勝に終わります。
だってジョン・ダドリーは人望ないし、正統性もない。
むう…これではジェーン・グレイも危うい立場になってしまうな!
メアリー1世はジェーン・グレイが悪い子じゃないのはわかってました。
彼女のことは許そうとしますが、ジェーン・グレイの身内が反乱を起こしたり、どうしても野放しにしておけない状況になっていきます。
メアリー1世が許しても処刑されてしまう運命になるなんて…
ジェーン・グレイは自分の運命を受け入れ断頭台に上がりました。
わずか16歳で罪のない彼女は、大人たちの野望に巻き込まれてしまった。
女王になってからわずか9日間しかたってなかったというのに。
余談ですが、この時代まだギロチンはありません。
なので斧で叩き斬る感じになります。
一撃で首が落ちないこともある…ひええ〜
あとがき
何年か前の記事を見直しましたが、誤字も多く恥ずかしい限り。
次回は発端となったヘンリー8世になります!
凄まじき結婚歴…
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