ついに…ついに古代ローマ帝国は最終回を迎えます!
長い…長かった!ううう。
フッ。珍妙な皇帝も多かったようだが、ついに終わるのか。
見届けようぞ。
いつから始まったか覚えてないわ。
キリスト教だけ特別視はしないよ?
前回の主人公、コンスタンティヌス1世は「キリスト教も信仰していいよ」って言ってくれましたね。彼の死後息子たちで後継者争いをし、生き残った正帝の息子は親戚のユリアヌスに副帝をお願いします。
この頃のローマ帝国は外からの民族との戦いが頻発しています。大きい国だと防衛するのも大変ですね。
そんな重要な戦争に、戦争未経験の勉強が得意なユリアヌスを派遣しちゃう感じ、焦ってた人事だったのでしょうか。
大丈夫なの?頭で勝つタイプかしら。
そう勝っちゃいました。
人気も出てしまって、正帝が嫉妬しちゃいます。手伝って欲しいとお願いしておきながら、自分より目立つと気に入らなくなる。身勝手な人間の心理です。
ユリアヌスを倒そうとしましたが、その前に病死してしまいました。
あら、でも後継者に指名してくれていたの。
なんか可愛いところあるじゃない。フフ。
ユリアヌスが正帝になり、まずコンスタンティヌス1世が行ったミラノ勅令の「キリスト教認めますよ」ってのを取り消します。
キリスト教に対しての支援とかもやめちゃいます。
認めるとか言っておいてやっぱり禁止するなんてなかなか嫌なことするわね。そういうの好きよ。
ユリアヌスはネロやディオクレティアヌスみたく虐殺や迫害はしていないです。なのに背教者と呼ばれてちょっとかわいそう。
それに禁止ではなく、もといたローマの神様大事にしようって感じです。
そして数年後、後継者を決めないまま戦死しました。
ローマ帝国最後の皇帝
ユリアヌス亡き後も後継者争いが勃発。もう何回目やって感じですが、国が終わるタイミングなので安定しないのもやむなし。
ここで王朝も切り替わります。
そして外敵の脅威に晒され、対応できる超有能な皇帝も出てこない。
この頃帝国の外にいた西ゴート人たちが、アジアにいたフン人に押される形で帝国内に住み着きます。
異民族の侵入を食い止められないのか!
危険な状態だな。
む、これが有名なゲルマン人の大移動になるのか。
そうです。西ゴート人を含む民族たちが押し寄せてきます。
この辺りで古代から中世になっていくんですね!
皇帝も民族たちと戦いますが、命を落とすことも。
そこで不在となった東側の皇帝にテオドシウス1世がなります。
のちに西側の2人の皇帝も亡くなるので、彼が最後の単独ローマ皇帝です。
ん?移住を認めているではないか!
追い返せなかったのか…。
キリスト教を認める→国教へ
テオドシウス1世はある日病気になります。
その際「イエス=神」の考えのアタナシウス派の洗礼を受けました。
このことが関係したのかわかりませんが、テッサロキニ勅令を出してアタナシウス派以外禁止します。
ふ〜ん。自由ではなく禁止するのね。
ってことは反発もあったのよね。
ですね。ローマの女神像も撤去してしまいます。
元に戻してとお願いがあっても却下しました。
完全にキリスト教贔屓に見えますが、市民を虐殺し、司教から破門にされる事件があります。
暴動鎮圧のために兵を差し向けますが、ちょっと冷静になって取り消しの命令を出すんですが、時すでに遅し。
7000人くらいの市民を虐殺する結果になりました。
これに怒ったのはキリスト教の司祭です。テオドシウス1世を破門にします。
って言っても自分は皇帝で権力あるんだから、そんな怯えるの?
司教より皇帝の方が偉いんじゃないの?
最初はテオドシウス1世もそう思って余裕かましてたんですが、だんだんやばいと思うようになり、公然で謝罪し許しを乞いました。
この時代神様に対しての想いが、ものすごく強い世界だと思うし、バチ当たったらどうしようとか思ったのかも?
その後、キリスト教は国教となります!最初は東から、のちに西もです。
マイナー宗教だったキリスト教がここまで大きな存在になってきましたね。
ローマ帝国分断
さあ、ここで大詰めです。
最後の皇帝テオドシウス1世は最後の時を迎えます。
この時帝国を息子2人に分け、別の国にしました。
そんなことになるのか…。
これまでのように4人体制ですらなく、完全に違う国として歩んでいくのだな。
このローマ帝国分断後の国の展開も気になるが、それはまたしばらく先のことになりそうだな。
あとがき
はああああ。なんとかひとつの国を書ききることができた。
途中で折れかけるところもあったけど感慨深いです!
ふっ。まだまだこれからよ。
やっと古代をひとつ終わらせただけだぞ?
さあ次はどの国に行くのかしら?
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