

はぁ…ついにこの人を紹介するタイミングが来てしまった。
存在がR指定な皇帝。



何!!!!
面白そう!聞かせて〜!笑



へ、変態だと…!?
よせ!そのような不快な話をするな!
登場人物


ヘリオガバルス(本名:マルクス・アウレリウス・アントニヌス・アウグストゥス)
王朝:セウェルス朝3代目皇帝
タイプ:ド変態
語るのが憚られるR指定な皇帝。他に類を見ない経歴の持ち主で、様々な癖を持つ。皇帝とは思えない奇行を繰り返したため権威を失い、悲しい最後を迎える。とにかく変態。
日本は弥生時代。



こんな変態押しされるなんて…!どんだけ〜〜!
やり手の婆さんによって皇帝になる









ヘリオガバルスの婆さんが結構やり手で、娘に「カラカラの子どもがヘリオガバルス。つまり皇帝になれる立場だ。」と嘘をつかせて軍人を味方につけます。
カラカラは暴君ですが、軍人に優しいとこもあり、軍人からの支持がありました。なのでその息子となれば、後押ししてもらえます。



嘘偽りで皇帝になったのか!
そのような者、ロクな最後を迎えんぞ!



ヘリオガバルスは本名ではありません。太陽神ヘリオガバルス(エル・ガバル)からとってます。婆ちゃんの父がこの神様の神官だったので、あだ名ですね。
女帝ヘリオガバルス





皇帝になったヘリオガバルスはローマ市民の前にその姿を現します。
ローマ市民は驚愕!なんと女装して現れたのです!



ひえ〜〜〜〜!!!
立派な皇帝を期待してただろうに!
国のトップがこれじゃ…いや偏見は良くない!
有能ならええんじゃ!



皇帝としての帝王学も何も習得してないヘリオガバルスが有能なわけありませんでした。
政治は母と婆さんに任せ、自分は好みの人で固めたハーレムを楽しみます。
いや任せたというか、婆さんもそれを狙ってます。無能なヘリオガバルスを皇帝に据え置き、自分が政治をしたかったのです。



いや好みって恋愛としての好みかい!
もっとこういうのって…頭いい腹黒い人とかで陰謀渦巻く感じじゃないの?
うまくいかない結婚





最初の結婚は貴族の娘でした。うまくいかず離婚します。



泣いちゃった!いや泣きたくもなる。
どーしていいかわからん。



次の結婚は巫女です。神聖な巫女と結婚すれば、神の子が産まれるとか頭おかしい理由で無理やり自分のものにします。
しかし神の子は産まれず離婚しました。



…言葉にならんな。巫女が不憫でならん!



3番目は血筋良し、見た目良しの夫子持ちの女性でした。
夫を処刑し自分のものにします。
しかしこれもうまくいかず離婚しました。



先代皇帝の血筋の女性か!
しかしこれも無理やりとな!
とんでもない男よ!







バツ2のヘリオガバルスは、2番目の巫女と再婚するもまたまた離婚。
バツ3になります。
この頃からもう女性との結婚は難しいと悟るようになりました。
淫らな女に憧れて





5度目の結婚はなんと男性とすることになりました!
しかも自分が妻。周囲はさぞや理解に苦しんだことでしょう。
相手の男も奴隷ですからね。



癖が炸裂しとる。この時代多様性とかないでしょ!?
脱毛?髭あるやん…。
ヘリオガバルスは生まれる時代と身分を間違えてる〜!



さらにヘリオガバルスの癖炸裂は続きます。
彼、いや彼女は「淫らな女」に憧れていました。
女装し男性を誘惑し、自分の宮殿で破廉恥なことばかりします。
しかしその一方で、夫に尽くす健気な妻でもありました。



無理だって…この時代の人、理解できないって…。



浮気した男性の大事なものを切り、それを獣の餌にして楽しんだとかいう逸話もあります。
自分だって浮気してるくせにね。
そして夫を嫉妬させ、殴らせては喜んでいたようです。



ちょっと席を外すぞ。吐いてくる。



ヘリオガバルスの癖を否定するわけではありませんが、自分の欲のために周囲に迷惑をかけたりしているのはいけませんね。
異性愛、同性愛の皇帝だっていますが、こんなことしている人はいませんでした。
政治もやらないし皇帝の振る舞いではないですよね。破廉恥エピソードしかない。



こうした行動の数々は、とても受け入れてもらえるものではありません。
特に「ローマ皇帝は強くてカッコよくて」って理想像がある市民からしたら、真逆のヘリオガバルスは許せない存在になっていきます。
癖だけじゃなく宗教的な問題も抱えていましたし、もはやこのままにはしておけない状態です。
追いやられた果ては





ヘリオガバルスの不人気ぶりに、流石の婆さんも見限ります。
そしてもう1人の孫アレクサンデルを皇帝にしようと考えました。
母親だけは変態な息子とはいえ見捨てられなかったようです。



母ちゃん!
でももう遅い気がする。



婆さんはアレクサンデルをヘリオガバルスの養子にしました。
彼は一気に近衛兵の人気を獲得します。
これに焦ったヘリオガバルスは身の危険を感じ、アレクサンデル死亡のフェイクニュースを流しました。



これが悪手でした。
近衛兵たちは激昂します。変態皇帝いい加減にしろってなり、反乱が起きてしまいました。



やっぱし!
自分のことばっかだったからね〜。



ヘリオガバルスと母は兵士たちに広場に引きずり出され、恨みを持つ女たちに屈辱的なことをされ、体を刻まれ川に捨てられました。婆さんの権力欲によって担ぎ出された少年は、皇帝らしからぬ行動の数々でその命を散らしました。18歳でした。



18歳だったんか!もっとおっさんかと…。
なんて濃厚な人生なんだヘリオガバルス。男らしさが求められる皇帝になっても己を貫く。って言えばちょっと美化されたり。



話は終わったか。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



「ヘリオガバルスの薔薇」という絵画が残ってます。パッと見綺麗ですよね。
しかしこれ、薔薇を客人の上に落とし窒息させてる絵です。殺傷力はいかに。あくまで逸話みたいですね。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
あとがき



ローマ皇帝レベル高いわ。
流石の私もお腹いっぱいだ。



ワシを呼ぶ時はもっと崇高な皇帝の話の時にしてくれ!
変態の話など耳に入れたくないのでな。



世の中いろんな人がいるなと勉強になりました。
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コメント一覧 (6件)
ローマ皇帝にとんでもない変態がいるっていうので調べて見つけたんですけど、かわいい絵の図解が分かりやすい!他のも見てみようと思います。色々まとめてあってすごい!!
ヌスさんこんばんは!
コメントありがとうございます🤭
色んな人がいるのでぜひ楽しんでください!
この人は生理的に無理。
トランスジェンダーだからなぁ…
トランス女性は脳科学的にも見てちゃんと女性だし、『男らしく!』なんて同調圧力を生まれてからずっと受けてきたら少しは気は狂うかもね
かと言ってここまでいくか?とは思うけど
あさんこんばんは!
そういう影響もあったんでしょうかね〜
相談できる人も少なそうだし。
資料によっては、当時の、良く言えば男性社会、悪く言えば男尊女卑のローマ社会で、女性や貧困層の人間を登用し、貧困層に食料の炊き出しや生活品や装飾品を分け与え、富裕層へ増税する等の格差を是正する為の政策を取っていたとされてます。2人目の妻の職業である巫女とは、当時、神に捧げられ、一生涯独身を貫かされ、強姦されれば生き埋めにされ、病にかかろうとも一部の治療は受けられず、苦痛の伴う儀式にも強制参加で、なんなら巫女という職業も、志願者ばかりがなる職業という訳でもなく、2番目の妻は離婚した後も当時としては不自由の無い生活をしていたそうで、結婚の理由も、一説には女性解放のシンボルとしてのパフォーマンスの目的や単純に彼女に同情して救済する為だったともされ、扱いに関してもあながち酷いものであったとは言えないそうです。また、ヘリオガバルスという人物の容姿はかなり美しかった様で、ローマ市民がヘリオガバルスという人物を初めて見た時も、女装姿に驚いたというよりも、何故女性が皇帝として即位してるのか、という部分に驚いたともされ、数々の逸話も誇張されている部分がままあるというのが最近の研究で分かっているそうです。勿論、ヘリオガバルスという人物が変態的な性癖を持ち、性欲も強く、精神的に不安定であったというのは事実でしょうが、悪い面ばかりではなく、社会的弱者への支援や、古くから続く巫女への差別的慣習の一掃、その上で巫女の社会的地位の向上を目的とした法制、食用や害虫駆除用の野ウサギや猫を愛玩ペットにし、公共施設の建築にも力を入れたりなど、政策面では割と善政を敷いていたのも否定出来ず、お婆さんがそれを指揮した部分もあるでしょうが、少なくとも率先して貧困層や下層階級への食料配給を行い、親しげに会話していたと記す資料は残っています。総評すると、ヘリオガバルスという人物は、色欲に狂ってわがまま放題の最低の最悪の暴君というよりは、弱者に寄り添いながら変態行為を趣味としたが為に、貴族等の権力者にめっちゃ嫌われた、メンヘラビッチでフェミニストな変態淑女という感じなのではないかと思います。