

変わった皇帝がまた登場!
もう見るからに怪しさ全開。



この肉球は…!なんて残酷なことするんや!
皮を剥いでかぶるなんて!



ぱぉぉ、物騒なこと言ってるゾ。
登場人物


マルクス・アウレリウス・コンモドゥス・アントニヌス・アウグストゥス
王朝:ネルウァ=アントニヌス朝6代目皇帝
タイプ:戦闘狂
石膏からしてやばい匂いがする皇帝。お父さんは五賢帝最後の1人で、マルクス・アウレリウス・アントニヌス。皇帝ではなく軍人だった方が才能を発揮できたのかもしれない。
日本は弥生時代。劉備と同い年



って石膏か!
出自はいい





今回の主役コンモドゥスになります。五賢帝2人との関係はこんな感じ。
いい出自ですよね。



あの被り物はヘラクレスやったんか!
しかし並べると異質な格好してるなあ。皇帝らしいかというと…。



5人の賢い皇帝じゃないってことは、賢くないってことなんだゾ。
いくらコスプレ趣味でもTPOわきまえないと批判されるゾ。



それではどんな皇帝だったのか見ていきましょう!


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
賢帝も親バカだったのかも





父のマルクス・アウレリウス・アントニヌスは直に息子の教育を行います。哲学が好きな人なので、難しい教育になりそう。
実は五賢帝の期間は「ふさわしい人を養子にして後継者にする」流れだったんですが、コンモドゥスは息子だから次期皇帝を約束されます。



そして父が皇帝の時に周辺の異民族との戦い「マルコマンニ戦争」が勃発。この戦争にも父と一緒に同行していました。その間にマルクス・アウレリウス・アントニヌスは病死してしまいます。



その後半年間の交渉の末、戦争終結。「カエサル」「インペラトル」「アウグストゥス」とすごい称号をたくさんもらいました。



なんや若いのに急にエライもんもらってしまったなあ!
そこまで目覚ましい活躍だったんかな?
あんまり若いうちに全て手に入れてしまうと、急にダメになったりせん?



なりました。
というのも、そそのかす部下もいたようで。
賢かったお父さんに教育してもらっていたにも関わらず。皮肉ですね。



や、やっぱり!
お金や権力は人を狂わすんや!
姉から差し向けれられた刺客





コンモドゥスに不幸が襲います。
実の姉に刺客を差し向けられ、暗殺されそうになりました。
幸い無事だったのですが、心が傷つきました。



怖いゾ〜人間怖いゾ〜



刺客たちはもちろん処刑。お姉さんは殺すのを躊躇い島流し。この身内からの暗殺未遂事件がコンモドゥスに猜疑心を芽生えさせます。当然か。
勢い余って関係ない人たちも処刑していきます。



やめてほしいゾ〜異議あり異議あり!



そんなコンモドゥスの癒しは戦いでした。戦争ではなく、剣闘士として闘技場で戦います。めちゃくちゃ強かったそうです。人間はもちろん、獣も倒せたらしい。武器の扱いにも長けていたので、身体能力がものすごく良かったのかも。



ふ〜ん、自称ヘラクレスは伊達じゃないってことなんだゾ。



闘技場での戦いは市民から好評でした。しかし元老院からの評判は最悪。打ち取った獣の首を見せて(オレに逆らうとこうなるという意味)きたり。ネロと同じく市民と元老院の評価が二分しますね。どっちも暴君枠なので、似てるのかも。


接近戦での暗殺は怖い





ある日コンモドゥスの愛人が不穏なものを見つけてしまいました。それは暗殺リストで、愛人・部下・元老院議員の名前が書かれていました。
このままでは殺される。そうなる前に先手を打たなければなりません。



ひ、ひえ〜〜〜!
エライもん見つけてしもた…。



コンモドゥスが風呂上がりに葡萄酒を愛人に注がせていたのですが、そこには毒が仕込まれています!
これはコンモドゥスの戦闘能力を恐れてのこと。ここまで警戒されるってことは本当に強かったんですね。



しかし、姉からの暗殺未遂事件で猜疑心があったコンモドゥスは、毒にも警戒していて解毒剤を飲んでいたそうです。毒に気づくんですが、死にませんでした。



こ、怖すぎるゾ…。ゾンビみたいだゾ。



慌てた愛人や部下は、護衛を差し向けて絞殺します。享年31歳でした。この時も相当抵抗したようです。弱ってなかったら暗殺されず、もしかしたら無関係の人も処刑したかもしれませんね。



元老院から嫌われていたコンモドゥスは記憶を消されます。ダムナティオ・メモリアエですね。しかし、しばらくして名誉を回復されたので本当にどうしようもない暴君だったのか謎です。



コンモドゥスで五賢帝の最初の人、ネルウァから始まったネルウァ=アントニヌス朝は断絶。次は別の皇帝の時代ですね。にしても断絶のテンポ早い…。これが世界史。


あとがき



映画「グラディエーター」でも登場しますね。結構脚色されてるようなので、見比べて違いを探すのも楽しいかも!



よう知らんと「そういう人なんや」と真に受けてしまいそうやわ!
エンタメとして楽しむのと一緒に勉強もできたらええな!



あったこともない数千年後の人にあれこれ書かれるって大変なんだゾ。
僕も有名人になったらそうなってしまうのかもだゾ。やれやれ。
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