

変態皇帝のあとのローマは一体どうなるのでしょうか?
答えは混乱期に入ってきます。



危機!軍人皇帝ってなんか怖そう…



ぽっぽー!どうなるローマ帝国であります!
血筋ではなく強さだ!





前回変態皇帝のヘリオガバルスが暗殺され、従兄弟のアレクサンデルが24代目に就任しました。
しかし、外敵に対し穏便な政策を行ったために軍人たちからよく思われず、暗殺されてしまいます。これでセプティミウス・セウェルスから始まったセウェルス朝は終わりを迎えました。







そのあとは血筋で選ばれる皇帝ではなく、力をもった人がなる軍人皇帝時代(3世紀の危機)に突入します。
これは50年の間に皇帝が26人変わる混乱期です。国のトップがこんなに変わると、もう何がなんやら。



しかもしかも26人は元老院に正式に認められた皇帝の人数であり、自称皇帝含めると70人以上いるであります!



えええ!
ってことは皇帝が複数いたり、1年も持たずに変わってる…ってコト!?



そうです。そのほどんどが暗殺されます。
あいつより俺が、いや俺がってのが繰り返されます。
全部覚えるのはしんどいので、重要なとこだけ覚えましょう。



軍人皇帝の2/5くらいで登場したのがウァレリアヌスです。彼はなんとササン朝ペルシアの皇帝、シャープール1世に捕まり行方不明になります。



えええ!皇帝なのに!
大丈夫なの?ローマ…。



だから3世紀の危機なのであります!
皇帝の価値が下がりまくりであります!
ローマの威信にかかわるであります!


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』




危機を終わらせた男





不思議なことに危機に陥るとヒーローが現れます。
それがディオクレティアヌスです。3世紀の危機を終わらせた男。



わあ…!素敵だね!かっこいい!一体どんな…



彼の行ったことは自分がトップになり支配する専制君主政(ドミナトゥス)、ローマを四分割する四帝分治制(テトラルキア)、自分を神として崇めさせる皇帝崇拝。そしてキリスト教徒、マニ教徒の大迫害です。



…え?



初代ローマ皇帝のアウグストゥスは元首政をスタートしました。
これは表面では元老院と仲良くしつつも、実際はうまく操ってるような感じでしたね。
しかし専制君主政は強いリーダーが独断で決めていきます。有能な人しか務まらないシステムです。





昔のローマより大きくなっているので、旧式のやり方では無理があると思われたであります!
元老院の老人たちの顔を立てるのでは、ローマの限界を迎えてしまうであります!
だから強いリーダーがこれを変えるでありますな!



これは現代人にも当てはまりますよね!古い組織体制をどこかで変える必要がある!でもお伺いするだけでは変わらない。
それをやってのけたのですね〜!



本題に戻すとローマを西と東に分け、その中に正帝、その補佐として副帝が置かれます。ディオクレティアヌスは東側を治めました。
分裂はしたものの、最高権力は彼にあります。



俺を神として崇拝しろって言ったのも、頭おかしいのではなく、国をまとめるためでした。しかし反対派も当然出てきます。それがキリスト教徒、マニ教徒です。この人たちは信じてる神様がいるので、従うことはしませんでした。



え〜〜!だから迫害するの!?ひどい!最低!
危機を救ったヒーロー…?
こんなひどいことするのに?



なのでディオクレティアヌスは有能な評価と、暴帝の評価があります。
しかし辛い時、人は何かに縋りたくなるもの。より信仰心が強くなっちゃったんですね〜。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
引退します





オラオラな改革で軍人皇帝時代を終わらせたんですが、なんと趣味を見つけて引退します。それはキャベツ栽培です。



ぽっぽー!早期引退システムはこの時代にも存在していたであります!



これすごいことで、大体の皇帝が暗殺されてる中で引退して晩年趣味を楽しめてたんですよ!憧れます〜!
そんなディオ様引退後の国は荒れだします。専制君主は有能じゃないと難しいね。



使者がディオ様復帰してってお願いに来ても、キャベツ栽培が忙しいと断ります。



ええ…



再び荒れだしたローマ。
あの大帝が登場であります!それは次回!
あとがき



私もディオ様のように早期退職して趣味を楽しむ晩年を迎えたい。
願望。



う〜ん。私はちょっと怖い…。
能力高くてもそのあと安定してないし…。



いろんな意見があります!
コメントは運営者が確認次第、表示されます!