最強皇帝と奴隷が結婚!?（スレイマン1世とヒュッレム）

オスマン帝国の魅惑の世界にようこそ！
堂々とコスプレできる体型に生まれたかったです。

最強の皇帝か。どれ、聞かせてみよ。

美人だね〜！目死んでるけど！

肖像画も目が死んでる！
HUNTER×●UNTERにこの目のキャラいた！

昔々現在のトルコ周辺にオスマン帝国がありました。前回の主人公、セリム1世の息子スレイマン1世が次の皇帝（スルタン）になりました。多分後継者問題で揉めなかったので、男兄弟がいなかったんだと思います。

なんかめんどくさい関係図…
スレイマン1世は奥さんいるんじゃない！
え、この影のある美女は奴隷として売られたの？

オスマン帝国にはハレムというものがありました。そこに他国から売られてきた女性たちがいます。あの異性に囲まれてウハウハな状況を日本ではハーレムと言いますが、似てるようで違います！
でも男子禁制で皇帝しか近寄れない女の園…これは大奥ですね！

なんか…やらしい…

ヒュッレムは後で話すとして、とりあえずスルタンになったスレイマン1世。
俺はすごいぞってところを見せつけるために、ご先祖さまも落とせなかった重要な場所を落とします。
これによって国内では「スレイマン1世すげえ！」となり、ヨーロッパからは「スレイマン1世やべえ！」と思われます。

…！
なるほど、その頭に身につけているものは伊達ではないのだな。
大きさが権力を表しているのか？

そんな時に彼の右腕になったのはイブラヒムという男。スレイマン1世と二人三脚で頑張ります。
ハンガリーの征服に乗り出し、見事勝利。
めちゃめちゃでかくなってるオスマン帝国は、ヨーロッパの間にあるハンガリーに自分が気に入っている人を置こうとしました。

そこに一人の男が意を唱えます。その人はのちに神聖ローマ帝国皇帝になる、ハプスブルク家のフェルディナント1世です。シャクレ顎のカール5世の弟です。
これにキレたスレイマン1世はヨーロッパに攻め込みます。これが第一次ウィーン包囲です。
寒すぎて撤退したんですが、すぐそこまで侵攻してきたので、ヨーロッパ人はビビりました。

これは…！
皇帝と王しかいないぞ！なんという圧か…
ワシも負けぬ！

スレイマン1世は「私がNo. 1だ」と思っていたので、他国の王は下に見てました。
しかし「ハプスブルク家」という共通の敵がいたので、フランソワ1世（フランス）は特別に手を組みました。

そしてその後「オスマン帝国やべえからみんなで止めようぜ」ってことで、スペイン・ベネツィア・ローマ教皇のキリスト教勢力と戦争します。これがプレヴェザの海戦です。
そこでも見事勝利します。これによって地中海の覇者にもなります。
次の世代でオスマン側はやり返されますけどね。

そんな最強の皇帝スレイマン1世でしたが、女性関係に関しては意外な一面がありました。
それは彼の後半生の相棒（嫁）のヒュッレムの存在です。
ハレムの中にいたヒュッレムですが、あの手この手でスレイマン1世を落としました。

ん…？スレイマン1世よ、さっきまでの威厳はどうした。

ハレムにはルールがあったんですが、先輩女性らを差し置いて皇帝の寵愛を受けまくったので、ヒュッレムは嫌われいじめにあいます。
しかしそんな女性たちは眼中にないヒュッレム。彼女の敵は現在の奥さんポジの女性、そしてその女性を気に入ってるスレイマン1世のお母さんです！（権力を持つために）

ある日ヒュッレムは顔に自ら傷をつけて、「第一夫人にやられた」とスレイマン1世に泣きつきます。
可愛いヒュッレムをいじめてると思ったスレイマン1世は激怒し、夫人とその子供を追放しました。

うわ〜〜〜！やな奴！
そんなことする人いるの！

ヒュッレム可愛すぎてメロメロのスレイマン1世は正式に「妻」としてヒュッレムを奥さんにしました。オスマン帝国は女性が権力を持てず、皇帝の子供を産んでも力がありませんでした。
なので「第一夫人」という立場でした。
しかし、ヒュッレムへの愛がそのしきたりを変えます。

ヒュッレムはその後も自分を脅かすハレムの可愛い子を排除したり、忠臣だったイブラヒムの処刑にも暗躍したと言われてます。皇帝の変貌に周囲も「魔女の魔法にかかってんのか」的なことを言われます。

うわ〜うわ〜女友達いないんじゃない？
絶対そう！

このままだとヒュッレムが怖い女で終わりそうなので、良いところもいいます。
彼女は女性の立場が低かった国で、地位を向上させるような活動もしています。決して「自分さえ良ければいい」という簡単な悪女ではなかったはず！

この2人は最後どうなるのか？
それは次回！

皇帝とは女人をはべらせないとなれないのか…

わしみくん、はべらすまえに1人もいないじゃん！