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教皇から大帝に授けられし「皇帝の冠」…_カール1世

こめ

大物登場!「大帝」と呼ばれるほどの人物です。
一体どんな話かな?

かんじゃ

サンタクロースみたいね

わしみ

大帝…!皇帝の中の皇帝…!
ゴクリ…

登場人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

カール1世(フランス語:シャルルマーニュ)

王朝:カロリング朝
タイプ:大帝、フランク王、ローマ皇帝

「カール大帝」でお馴染み。偉大だが、出生は謎が多い。
フランク王国全盛期の王。ローマ教皇から冠をもらい、形式上の「西ローマ帝国」を復活させた。スポーツ万能で長身。

・領土拡大
・伯、巡察使を派遣
・カロリング・ルネサンス
・カールの戴冠

日本は奈良時代。

わしみ

なんと神々しい…

領土拡大

こめ

今回の主人公、カール1世は前回出てきたピピン3世の息子です。
ピピン3世は息子二人に土地を分けましたが、弟の方は亡くなってしまったので、兄のカール1世が全てGTEしました。

こめ

カール1世は周辺国と戦い征服、異民族と戦い撃退、イスラーム勢力の後ウマイヤ朝とも戦いました。見た目に反してかなり武闘派です。
そうしてフランク王国は領土を拡大し、最大領土はかつてのローマ帝国に匹敵します。

わしみ

圧倒される…一代でこれほどの領土を!

こめ

余談ですが、トランプのハートのキングのモデルになっております。
ちなみにクローバーはアレクサンドロス3世、ダイヤはカエサルです。
スペードはダヴィデ王ですね。

内政もしっかりと!

こめ

広大な領土を手に入れたカール1世。内政もしっかりしないと、反乱が起こったりしますからね。
伯(はく)と呼ばれる県知事的な人たちに、各担当地域の管理を任せます。その伯がちゃんと仕事してるかチェックする巡察使(じゅんさつし)は、カール1世に報告する仕組みです。

かんじゃ

抜け目ないわね。そういえば昔、似たようなものがあったような。

こめ

アケメネス朝ペルシアダレイオス1世が設置した「王の目、王の耳」ですね!懐かしい。

こめ

カール1世に話を戻します。
あと文化面でも盛り上げようとしました。アルクインという学者を国に招き入れます。他いろんな学者もです。
この古典文化の復興運動をカロリング・ルネサンスといって、ローマ字の小文字も発明されました。

真ん中がアルクイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ローマ皇帝となる

こめ

有名な事件、カールの戴冠です。
この時のローマ教皇レオ3世は孤独でした。ローマ・カトリック教会の後ろ盾だった西ローマ帝国。それがゲルマン人の大移動でぐちゃぐちゃになり、滅亡してしまいました。その後ゲルマン人たちの国ができますが、西ローマ帝国には及びません。

こめ

後ろ盾を探していたレオ3世は、カール1世が適任と考えます。
今イケイケのフランク王国。おじいちゃん、お父さんもいろいろやってたし、カール1世も強いし、安心だと考えます。

わしみ

確かに。大帝が味方とは、これほど心強いものはない!

こめ

そこでクリスマスのお祝いでサン=ピエトロ大聖堂に訪れたカール1世に「君がローマ皇帝だ!」といい、冠をプレゼントしました。
これでゲルマン人の大移動でぐちゃぐちゃになった西ローマ帝国の復活を意味しており、ローマ教皇は強い保護者をGETしました。
西ヨーロッパは東ローマ帝国から独立して、新たな世界を作ります。

わしみ

…?
そうなのか?
独立?

こめ

実は西ヨーロッパは東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の従属下にあったんですよね。この辺の話は東ローマ帝国の話もしてからにしようかと思います。
とりあえず東ローマ帝国に対し、西ヨーロッパは「カール1世を皇帝とするから、これ以上干渉しないで」って感じです。

わしみ

何やらいろいろ訳があるようだ。
東ローマ帝国側め、大帝を認めぬだと。
生意気な!

ローマ教皇レオ3世
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クリスマスプレゼントが半端ない「カールの戴冠」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

現在の国々の元となる

こめ

カール大帝は死期を悟ります。生前に国の分割を決めるんですが、なんと息子2人が先立ちました。
なので三男のルートヴィヒ1世が全てもらいました。

かんじゃ

カール1世と同じラッキーじゃない。

こめ

ルートヴィヒ1世は平等に分けると揉めるから、長男が皇帝、他は副帝としました。しかしその後、再婚相手との間に子どもができます。
この子が可愛いので、この子にも土地を分けたいと思いました。

こめ

この子はとても変わったあだ名がありました。
「禿頭王(とくとうおう)」シャルル2世です。

かんじゃ

はげあたま…

わしみ

…………….なぜワシを見るのだ。

こめ

この辺から父VS子供達で揉めまくります。
王位継承は本当に大変ですね。スムーズにいかないものか。
こうしてヴェルダン条約が結ばれ、三等分にされました。

こめ

これで終わりかと思いきや、長男亡き後また揉めて、メルセン条約でまとまります。これが現在のフランスドイツイタリアの大体の形になりました!

かんじゃ

はげあたまのせいで揉めちゃったのね。
かわいそ、おじいちゃんがせっかく一つにまとめたのにね〜。

わしみ

ふっ。大帝が凄すぎたのよ。
これだけの領土をまとめるだけの人物が、現れなかっただけだ。

ルートヴィヒ1世はルイ1世でもある
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
禿げていたのか謎に包まれているシャルル2世
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

あとがき

こめ

はげあたま王はここで登場するんだ〜!と、描きながらちょっと感動しました。

わしみ

…その話はもういいだろう。今回は大帝のお話ぞ!
控えろ!

かんじゃ

じゃあ次回の話ははげあたま王ね。ふふ。

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