土日更新目指してます!古い年代から進めて今に至る。

明ていうか暗の時代…(嘉靖帝と隆慶帝)

ひつじだ

ひゃああ!何してるの!?
だ、誰か…

わしみ

皇帝にこのような真似を!
何があったか知らんが、極刑は免れぬぞ!

こめ

国内が荒れてまいりました。
一体何があったのでしょうか?

登場人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

嘉靖帝(かせいてい)

王朝:明王朝12代皇帝
タイプ:なんかめんどくさそう

道教や変な薬にハマりまくってしまう。
こだわりが強く、頑固な気がする。海賊に苦戦。

・北虜南倭(ほくりょなんわ)

日本は室町時代。大内義隆と同い年

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

隆慶帝(りゅうけいてい)

王朝:明王朝13代皇帝
タイプ:普通の人

そんなにいうことがない普通の人。
酒好きが祟って?わりと早死。

日本は室町時代。豊臣秀吉と同い年

わしみ

なんと特徴のない。ワシを見習うがいい。

皇帝のいとこ

こめ

おさらいも兼ねて、この辺の皇帝たちの家系図になります!

ひつじだ

こっち見んな…明だけに…なんちゃって///恥

こめ

さて、前回の主人公正徳帝(せいとくてい)が子どもがいない状態で突然崩御しました。そうなると家系図である通り、従兄弟の嘉靖帝(かせいてい)に白羽の矢が立ちます。赤いバッテンの男たちは亡くなってます。

悪徳宦官は処罰

こめ

嘉靖帝の時代に行われたいいこととして、悪徳宦官を処罰したことです。
汚職まみれのところをクリーンにしたかったんでしょうか?

わしみ

良いことだな!
権力者に取り入る輩にロクな人間はいない。

こめ

嘉靖帝は「皇帝の子」ではなく「従兄弟」なので、ちょっと正統性が薄くなっちゃいます。そこで、名君だった弘治帝(こうちてい)の息子という立ち位置にしようという話になったんですが、嘉靖帝は拒否。

わしみ

そんな偽装工作していいのか?断って正解だな。
自分の父を否定することはできん。

こめ

そこに不満を持つ人も大勢いました。
なぜかというと、その人たちは弘治帝、正統帝に仕えてきている人たち。その家系が断絶となると、嘉靖帝は自分の好きな人を贔屓していくかもしれませんよね。
一生懸命仕えてきた人からしたら面白くないです!

こめ

しかし賛成派もいたので、嘉靖帝は反対派の処罰に踏み切ります!
お尻丸出しにされ、棒でフルボッコにするんです。

わしみ

尻丸出しの刑とな!
確かに痛みと屈辱を与えるのにいいのかもしれんな。
覚えておこう。

暗殺未遂。犯人は若い娘たち。

こめ

嘉靖帝の特徴として、道教にハマってます。道教とは中国の宗教なんですが、かなり熱心なご様子。政治そっちのけにされるのは流石に…。
そして書くのも憚られるようなキモい薬を飲んでました。不老不死とか、長寿とか、そういうのがお好きだったんですかね…。

ひつじだ

なんだか中国史は危険なワードがいっぱい出てくるね…
検索しちゃいそう…

こめ

周囲も政治より宗教が好きな人で固めます。
でも実際政治もしなきゃいけないし、面倒なことは部下が担当。もう不満を持たれるルートに入りましたね。

ひつじだ

不老不死の薬飲んで不老不死だった人いるの?
そんなのないよ…!みんな目を覚まして!

こめ

ある日皇帝暗殺未遂事件が起こります!
首謀者はなんと女官や側室数名!こういう過激なことは血気盛んな男がするのかと思いきや。
乙女達もかなり不満があったのかも。この事件を壬寅宮変(じんいんきゅうへん)と言います。覚えなくていいよ!

こめ

詳細はというと、皇帝の寝室に忍びこみ、体を押さえて首を締めたり簪で刺たり。
しかしそれは失敗に終わり、いろんな人が駆けつけ女官達は捕まりました。
そして絶対に検索してはいけない処刑・凌遅刑(りょうちけい)に…!

明の弱体化は進む

こめ

この時、明は外国の脅威に悩まされていました。明からみて北のモンゴル、南の日本周辺の海賊。このことを北虜南倭(ほくりょなんわ)といい、問題は頂点に達してました。

こめ

背景として朝貢貿易(ちょうこうぼうえき)というものをやってました。
明がアジアのトップにいることを知らしめるため、「周辺国ども明に貢げ。その代わり、いい貢物だったら褒美をやるぞ」という感じの主従関係です。
モンゴルもそのご褒美が欲しいから、win-winの関係ではありました。

こめ

しかし、明が弱体化していくと「そんなにご褒美やれないわ」とケチるようになります。そうなると周辺国も「じゃあ戦争だ」となりました。攻めてきたのはモンゴルのトップ、アルタン=ハンです。

わしみ

なんと…血の気が多いな…

こめ

南の方では、倭寇が暴れてました。「倭寇って日本の海賊」って習った気がしたんですが、この頃の倭寇は中国人がほとんど。密貿易もしちゃったり。
この頃の倭寇を後期倭寇といいます。前期もいますが、前期は100年前くらいですね!

明の皇帝頑張って!

こめ

明は滅亡に向かって着実に進んでいきます。
嘉靖帝もめんどくさくなって引きこもり、愛用の丹薬を飲みまくり最後は中毒死。

ひつじだ

えええ!変な薬って…
健康だと思ってたら違ったのかな?

こめ

その後の13代目皇帝も、大きなことはあまりできずお酒に溺れて30代で死亡!
部下がなんとか頑張ってました。

わしみ

ええい!なんなのだ!
皇帝なのに威厳が全くない。
これではいかん。カリスマ性のある名君は出てこんのか!

あとがき

こめ

一向に明るい話が出てこない。

ひつじだ

ああ、名前しか明るくないよ!
なんだか滅びに向かっていってるんだね…

わしみ

早く手をうたねば取り返しがつかなくなるぞ!
パッとしない皇帝が続きすぎている。

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