今回は漢王朝の初代皇帝劉邦から7代まで一気に駆け抜けます!
メインの皇帝はタイトルの3人!
そんなに飛ばすのか。
ということはあまり重要ではない皇帝もいるのだな。
皇帝なのに…悲しいなぁ…
ん?でも金の匂いがします!頭のレーダーも光ってますう!
登場人物
文帝(ぶんてい)
王朝:漢王朝5代皇帝
タイプ:名君
中国史上名君の1人。質素倹約でお母さん思いの皇帝。目立ったことは政策はしていないものの、安定した政治を行った。
・文景の治
・肉刑の廃止(斬首と去勢以外)
日本は弥生時代。
景帝(けいてい)
王朝:漢王朝6代皇帝
タイプ:名君
お父さんの文帝と同じく中国史上名君の1人。親子で似たような政治を行う。皇帝になる前、ゲームでカッとなって人を殺してる意外な一面も。
・文景の治
・呉楚七国の乱
日本は弥生時代。
武帝(ぶてい)
王朝:漢王朝7代皇帝
タイプ:暴君
「武」の名前に相応しく、戦争に力を入れた。そのおかげでお金がなくなり、内政を頑張ることに。やったこと多くて覚えるのやばい。最後は呪い騒動で大変なことに。
・前漢王朝全盛期
・匈奴と戦う
・南方、朝鮮の支配
・塩、鉄、酒の専売
・均輸方、平準法
・五銖銭
・儒学官学化
・郷挙里選
・巫蠱の乱
日本は弥生時代。
全員絵のタッチが違うなあ〜
1番上の皇帝は日本画っぽいなあ!
親子揃って平和な政治
5代目から話を進めます。
え、初代の劉邦(りゅうほう)から間にいたっけ?って感じですよね。
図にしてまとめました。
2代目は呂雉(りょち)との子どもですが、呂雉が残酷すぎてショックで亡くなります。2,3代はその子どもですが、ここも瞬く間に殺されました。
劉邦と側室の子ども、それが5代目文帝(ぶんてい)です。側室の1人、戚夫人(せきふじん)が劉邦に気に入られてたので、残虐な方法で殺されましたね。しかし文帝母は好かれてなかったので、呂雉の恨みを買うことはありませんでした。
お、おなごの恨みは怖いなあ…
文帝は質素倹約して国民の負担を減らします。お墓も質素。
人格者だったようです。
そんな父の政治を引き継いだのが、息子の景帝(けいてい)です。
景帝の時に呉楚七国の乱という反乱が起きます。中央に対しての反乱ですが、鎮圧します。この反乱をきっかけに、「地方の国に力は持たせない!中央の皇帝一強の国づくりをします」って方向になっていきました。
未開の地まで奔走
そして景帝の息子、武帝(ぶてい)の代になります。全盛期!
文帝、景帝とは違いインパクトある皇帝です。
名前に武がつくくらいなので、戦争に力を入れます。
上の方にいる匈奴(きょうど)という民族と戦います。
灰色のところか。なかなか広範囲の領土ではないか。
初代の劉邦は負けてましたしね。
匈奴は強いので緑色の大月氏(だいげっし)と同盟を組んで一緒に倒そうと思いました。大月氏は昔匈奴に負けたことがあり、恨んでると考えたからです。
武帝は部下の張騫(ちょうけん)に無茶振りします。
「大月氏を探して交渉しろ。場所はわからんから探せ」と。
何!どこにいるかわからない者を探せというのか!
こんな広範囲を…もうこの世にいなかったらどうするのだ…
可哀想な張騫。幾多の苦難を乗り越え、ようやく大月氏を見つけました!
おめでとうございます!
そこのトップは女王でした。女王にお願いするも、「過去のことだし、今平和だから争いたくない」と拒否られます。
心が折れるな…ここまで頑張って無駄になるとは…
同情するぞ張騫よ。
しかし意外なことに武帝は許します。
武帝は張騫が通ってきたルートでいろんな情報を得ることができました。
なので寛容だったんですね。そしてその道はシルクロードと呼ばれます!
なんと!あのシルクロードは張騫が通った道なのか!
大手柄ではないか張騫よ!
そして大月氏の隣にある赤色の大苑(だいえん)またはフェルガナに攻めます。理由は汗血馬(かんけつば)という血のような汗を流す名馬を欲したからです。
領土拡大へ
武帝は戦争しまくります。
朝鮮の王朝を滅ぼして、そこに楽浪郡を置きます。
下はベトナム方面の南越(なんえつ)という国を滅ぼして南海郡を、敦煌(とんこう)はさっき張騫が頑張ったルートのことですね。
こうして多方面に領土を拡大していきました!
霍去病(かくきょへい)、衛青(えいせい)は匈奴との戦いで活躍した軍人です。
戦争はお金がかかるもんや〜大変や〜
あ、でも先代2人が倹約してたから貯金あるのか?
いやでも兵士疲弊しとるな…
戦争ばっかりしてて金がなくなる
戦争のせいでお金はなくなりました。
このままではまずいので、内政に力を入れます。
武帝やったこと多すぎないか…?こんなに覚えなければならんのか!
文字ばかりで嫌になるな…
書いててげっそりしました。
簡単に言えば戦争でお金がなくなり、内政を行うも重税で市民は疲弊。
土地を捨てて逃げるものも出てくるが、土地を買い占めて力をつける豪族が現れたという感じです。
ああ端折らないでえ!
ワテの大好きなお金が出てくるのに!
はあはあにゃあにゃあ五銖銭(ごしゅせん)ちゃん。まんまるでかわええなあ!
呪いの流行
物騒ですが、この時代呪術が流行します。
巫蠱(ふこ)といい、木の人形を土に埋めて相手を呪います。
漫画の話やないんか…ガチの呪いが流行るなんて怖いわあ!
ある日大官の男が悩みを抱えていました。
この男、武帝には気に入られていますが、次期皇帝になるであろう武帝の長男と不仲でした。代替わりすると自分の地位が危うくなります。
そこで呪いを使って長男をはめ殺しにしようと企みました。
なんだと!?
長男が武帝を呪ってるってことにして消そうとしますが、バレて逆にやられます。
しかし武帝は長男が謀反を起こしたと思い激怒。自殺に追い込みます。
その後無実だったことがわかり、大官の一族を皆殺しにしました。
この一連の騒動を巫蠱の乱といいます。
ひいいいい!
この大官の嘘でどれだけの命が犠牲になったことか…
前回からなんか物騒や!恨みやら呪いやら…
武帝は悔やみました。
こののち後継者問題が勃発し、やれ誰が呪っただの呪われただの面倒ごとが続きます。元々病気してたからなのか、気を病んでいったのか。
55歳で亡くなりました。
あとがき
なんか最後の方暗くなってきましたね!
それもそのはず。漢の全盛期は過ぎました。
滅亡するまであと何代の皇帝が出てくるんやろ…
印象の薄い皇帝であれば次回で終わるな。
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