土日更新目指してます!古い年代から進めて今に至る。

国内外に皇帝の力を示せ!(文帝と景帝と武帝)

こめ

今回は漢王朝の初代皇帝劉邦から7代まで一気に駆け抜けます!
メインの皇帝はタイトルの3人!

わしみ

そんなに飛ばすのか。
ということはあまり重要ではない皇帝もいるのだな。

ねこまた

皇帝なのに…悲しいなぁ…
ん?でも金の匂いがします!頭のレーダーも光ってますう!

登場人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

文帝(ぶんてい)

王朝:漢王朝5代皇帝
タイプ:名君

中国史上名君の1人。質素倹約でお母さん思いの皇帝。目立ったことは政策はしていないものの、安定した政治を行った。

・文景の治
・肉刑の廃止(斬首と去勢以外)

日本は弥生時代。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

景帝(けいてい)

王朝:漢王朝6代皇帝
タイプ:名君

お父さんの文帝と同じく中国史上名君の1人。親子で似たような政治を行う。皇帝になる前、ゲームでカッとなって人を殺してる意外な一面も。

・文景の治
・呉楚七国の乱

日本は弥生時代。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

武帝(ぶてい)

王朝:漢王朝7代皇帝
タイプ:暴君

「武」の名前に相応しく、戦争に力を入れた。そのおかげでお金がなくなり、内政を頑張ることに。やったこと多くて覚えるのやばい。最後は呪い騒動で大変なことに。

・前漢王朝全盛期
・匈奴と戦う
・南方、朝鮮の支配
・塩、鉄、酒の専売
・均輸方、平準法
・五銖銭
・儒学官学化
・郷挙里選
・巫蠱の乱

日本は弥生時代。

ねこまた

全員絵のタッチが違うなあ〜
1番上の皇帝は日本画っぽいなあ!

親子揃って平和な政治

こめ

5代目から話を進めます。
え、初代の劉邦(りゅうほう)から間にいたっけ?って感じですよね。
図にしてまとめました。

こめ

2代目は呂雉(りょち)との子どもですが、呂雉が残酷すぎてショックで亡くなります。2,3代はその子どもですが、ここも瞬く間に殺されました。

こめ

劉邦と側室の子ども、それが5代目文帝(ぶんてい)です。側室の1人、戚夫人(せきふじん)が劉邦に気に入られてたので、残虐な方法で殺されましたね。しかし文帝母は好かれてなかったので、呂雉の恨みを買うことはありませんでした。

ねこまた

お、おなごの恨みは怖いなあ…

こめ

文帝は質素倹約して国民の負担を減らします。お墓も質素。
人格者だったようです。
そんな父の政治を引き継いだのが、息子の景帝(けいてい)です。

こめ

景帝の時に呉楚七国の乱という反乱が起きます。中央に対しての反乱ですが、鎮圧します。この反乱をきっかけに、「地方の国に力は持たせない!中央の皇帝一強の国づくりをします」って方向になっていきました。

未開の地まで奔走

こめ

そして景帝の息子、武帝(ぶてい)の代になります。全盛期!
文帝、景帝とは違いインパクトある皇帝です。
名前に武がつくくらいなので、戦争に力を入れます。
上の方にいる匈奴(きょうど)という民族と戦います。

わしみ

灰色のところか。なかなか広範囲の領土ではないか。

こめ

初代の劉邦は負けてましたしね。
匈奴は強いので緑色の大月氏(だいげっし)と同盟を組んで一緒に倒そうと思いました。大月氏は昔匈奴に負けたことがあり、恨んでると考えたからです。
武帝は部下の張騫(ちょうけん)に無茶振りします。
「大月氏を探して交渉しろ。場所はわからんから探せ」と。

わしみ

何!どこにいるかわからない者を探せというのか!
こんな広範囲を…もうこの世にいなかったらどうするのだ…

こめ

可哀想な張騫。幾多の苦難を乗り越え、ようやく大月氏を見つけました!
おめでとうございます!
そこのトップは女王でした。女王にお願いするも、「過去のことだし、今平和だから争いたくない」と拒否られます。

わしみ

心が折れるな…ここまで頑張って無駄になるとは…
同情するぞ張騫よ。

こめ

しかし意外なことに武帝は許します。
武帝は張騫が通ってきたルートでいろんな情報を得ることができました。
なので寛容だったんですね。そしてその道はシルクロードと呼ばれます!

わしみ

なんと!あのシルクロードは張騫が通った道なのか!
大手柄ではないか張騫よ!

頑張って移動する張騫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
こめ

そして大月氏の隣にある赤色の大苑(だいえん)またはフェルガナに攻めます。理由は汗血馬(かんけつば)という血のような汗を流す名馬を欲したからです。

汗血馬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

領土拡大へ

こめ

武帝は戦争しまくります。
朝鮮の王朝を滅ぼして、そこに楽浪郡を置きます。
下はベトナム方面の南越(なんえつ)という国を滅ぼして南海郡を、敦煌(とんこう)はさっき張騫が頑張ったルートのことですね。
こうして多方面に領土を拡大していきました!

こめ

霍去病(かくきょへい)衛青(えいせい)は匈奴との戦いで活躍した軍人です。

ねこまた

戦争はお金がかかるもんや〜大変や〜
あ、でも先代2人が倹約してたから貯金あるのか?
いやでも兵士疲弊しとるな…

戦争ばっかりしてて金がなくなる

こめ

戦争のせいでお金はなくなりました。
このままではまずいので、内政に力を入れます。

わしみ

武帝やったこと多すぎないか…?こんなに覚えなければならんのか!
文字ばかりで嫌になるな…

こめ

書いててげっそりしました。
簡単に言えば戦争でお金がなくなり、内政を行うも重税で市民は疲弊。
土地を捨てて逃げるものも出てくるが、土地を買い占めて力をつける豪族が現れたという感じです。

ねこまた

ああ端折らないでえ!
ワテの大好きなお金が出てくるのに!
はあはあにゃあにゃあ五銖銭(ごしゅせん)ちゃん。まんまるでかわええなあ!

五銖銭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
儒学を推した董仲舒(とうちゅうじょ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

呪いの流行

こめ

物騒ですが、この時代呪術が流行します。
巫蠱(ふこ)といい、木の人形を土に埋めて相手を呪います。

ねこまた

漫画の話やないんか…ガチの呪いが流行るなんて怖いわあ!

こめ

ある日大官の男が悩みを抱えていました。
この男、武帝には気に入られていますが、次期皇帝になるであろう武帝の長男と不仲でした。代替わりすると自分の地位が危うくなります。
そこで呪いを使って長男をはめ殺しにしようと企みました。

わしみ

なんだと!?

こめ

長男が武帝を呪ってるってことにして消そうとしますが、バレて逆にやられます。
しかし武帝は長男が謀反を起こしたと思い激怒。自殺に追い込みます。
その後無実だったことがわかり、大官の一族を皆殺しにしました。
この一連の騒動を巫蠱の乱といいます。

ねこまた

ひいいいい!
この大官の嘘でどれだけの命が犠牲になったことか…
前回からなんか物騒や!恨みやら呪いやら…

こめ

武帝は悔やみました。
こののち後継者問題が勃発し、やれ誰が呪っただの呪われただの面倒ごとが続きます。元々病気してたからなのか、気を病んでいったのか。
55歳で亡くなりました。

あとがき

こめ

なんか最後の方暗くなってきましたね!
それもそのはず。漢の全盛期は過ぎました。

ねこまた

滅亡するまであと何代の皇帝が出てくるんやろ…

わしみ

印象の薄い皇帝であれば次回で終わるな。

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