結界!はぁ!
…これでなんとか。
ちょ…!?何してんの??
みんな大好き武士がいよいよ登場します!
平安時代も中期にきたぞ!
天皇家の話は今回お休み
これまで天皇+藤原氏(権力者枠)の話をしてきましたが、今回から新しく「武士枠」も登場!
現在の天皇は朱雀天皇(すざくてんのう)です。その治世で武士の反乱が起こりました。
宇多天皇(うだてんのう)は息子の醍醐天皇(だいごてんのう)が体調を崩した後に色々フォローしてくれてましたが、2人ともほぼ同じ時期に崩御。
平将門(たいらのまさかど)ってこんなデスメタルバンドみたいな感じだったんだ…。
おっかない伝説のイメージしか知らんかったけど。
権力者枠は藤原忠平(ふじわらのただひら)に移ります。
そして平将門は桓武天皇を先祖にもつんですが、なぜ武士になってるのか、話していきます。
アイアイサー!
武士登場の背景
文字ばっかですが、これはおさらいの内容なので見たことある話ばかりだと思います。
平安時代中期に向かっていく中で、律令制度を継続すんの無理じゃねって雰囲気になります。
租(そ)調(ちょう)庸(よう)や、兵士になったりもして、とにかく税金が重くて、逃げ出す人が増えたのよね。
税金をうまく集められないと朝廷も困るので、「じゃあ耕した土地は自分のものにしていいよ!税金収めてくれるならなんでもいい!」って話になっていきます。
そこで県知事的な役職の国司(こくし)は、言われた金額以上に集めた税金を自分の懐に入れる悪知恵を働かせます。
人間っていい人ばかりじゃないものね。
よくに目が眩むのは人の性というもの。
一生懸命働いて、高い税金は変な奴と朝廷に取られる。
「自分の暮らしは自分で守るしかねぇんだ」と思うようになるのは無理ないですね。
そして都でも。
生まれながら上級貴族はバカでも出世でき、下級貴族は能力あってもそこそこにしかいけない身分の壁があります。
じゃあ都会にこだわらず、地方に行った方が働きやすくね?って思う人も出てきます。
なんか千年以上昔の話なのに、すごく共感できるわね!
しかし地方に行くと、上記で説明したように国司に酷使されます。
抵抗方法として、武装して威嚇。もしくは高い身分や力のある豪族に土地を売り、「俺のバックには⚫︎⚫︎さんいるけど?喧嘩ふっかけて大丈夫?」と脅していく手段を見出します。
地方は律令に素直に従うより、武装しようって考えが浸透していくのね!
武士団!
困ったら武力で解決!ってなると、当然治安も悪化していきます。
朝廷は警察的な役職、押領使(おうりょうし)や追捕使(ついぶし)を討伐に向かわせます。
これで金のある人は「警察に警護してもらおう」って思うわけです。
そしてその警察は強さを求められます。
武士って金持ちのボディーガードみたいな感じだったんだね!
…つか結局金か!貧乏人は自分でなんとかしろってか!
ボディーガード組織を武士団(ぶしだん)といいます。
ボスがいて、その下に親族、その下に家来になる人で形成。
そしてこういう武士団を複数束ね、武士団のトップに来たのが桓武平氏(かんむへいし)と清和源氏(せいわげんじ)。
ヒュウ!なんか聞いたことある!
平氏と源氏!
名前にある通り、桓武天皇(かんむてんのう)と清和天皇(せいわてんのう)の子どもが臣籍降下(しんせきこうか)して、その子孫たちのことを指します。
この一族たちはいずれ超有名人を輩出していきます。
ちなみに宇多天皇の時代に都のボディーガードをしていた武士を滝口の武者(たきぐちのむしゃ)といいます。
平家の一族争い
前置きが長かったですが、ここから平将門の話になります。
桓武天皇の子どもは「平」を名乗り、現在の茨城県あたりに住むようになりました。その孫が将門です。
将門は、15才くらいの時に上京して藤原忠平に仕えます。
気に入られはしたんですが、ボディーガードの仕事のみ。
上級貴族のような官位はありません。
まあ…先祖は天皇よ?
よく考えたら藤原氏より高貴な血筋じゃないのかしら?
この時の藤原氏の権力はその上をいっているのね!
京都での出世の難しさを悟り、一旦地元に戻ります。
そこで将門パパが亡くなりました。ここから平一族の中で、将門パパの領地どうする問題が出ます。
身内といえど殺し合いになる時代。
領土問題で将門を倒そうとするも、返り討ちに合いました。
この後いろんな親戚一同が将門を倒しにいきますが、全部勝利します。
強いわ…。
平将門の乱
平家の親戚の1人が朝廷に「将門ってヤバい奴いる!助けて!」とクレームをよこします。
朝廷から呼び出しがかかった将門。検非違使(けびいし)から話があるも、許されて地元に帰りました。
しかし戻っても親族争いは継続していきます。将門は強い奴として地元で有名になりました。
困ったら将門になんとかしてもらおうって雰囲気になり、頼られる存在に。
他人の問題解決人になっていく中で、相手が国司ともなると、国に喧嘩売ってることになってしまいました。
まあ県知事殴ったらニュースになるわな…。
ヤンキーだからしょうがないでは済まなくなってしまう!
やけになった将門は、朝廷にとことん刃向かおうと決意。
北関東を制圧していきましたが、藤原秀郷(ふじわらのひでさと)・平貞盛(たいらのさだもり)にやられます。
あの将門を倒したということで、平氏すごい!って思われ、平家は力をつけていきます。
この藤原さんは?
もう藤原さんは有名だからスルーなん?
一方四国の方でも似たような反乱が起こっていました。
無視?
藤原純友の乱
こっちは藤原氏、藤原純友(ふじわらのすみとも)の反乱。
なんと権力者枠の藤原北家の人です。
天皇を凌ぐくらい権力がある家柄の人が海賊!?
……あら…北家といえど本流の家柄じゃないと後ろ盾がなくて出世できない人もいたのね。
こっちの反乱を鎮圧したのは小野好古(おののよしふる)・源経基(みなもとのつねもと)。
この活躍で源氏すごい!って思われ、源氏は力をつけていきます。
あの…小野さんは?
小野さんかわいそうだろ!
同時期に各地で起こったこの反乱を承平・天慶の乱といいます。
もう朝廷の言うことを地方が聞かなくなってきて、強い武士が必要とされていきます。
調べている中で将門の首の話は知っていたんですが、滝夜叉姫(たきやしゃひめ)の話は面白かったので、さらっと話したいです。
将門の娘とされ、大型のドクロを召喚する妖術使いになったそうです。
なんじゃそりゃ!
そんなオタクを刺激する話していいんか!
もっとして!
本筋それた話を長くすると先に進まないので、小ネタとして気になったら調べてみてね!
何年先になるかわからないけど、余力があればこういう話もまとめたい。
もっとしてーーーーー!
あとがき
今回は霊力をかなり使ったわ!
結界解除!
武士より最後の話気になるう!
次回はまた藤原氏の話になるよ!
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