天武系から天智系へ！奈良時代最後は祟りが続く…（光仁天皇と井上内親王と藤原百川）

ついに…奈良時代終了です！
世界史編にいくか、平安時代編にいくか悩み中。

一つの時代が終わるのね！

でも不穏なサムネであります！

出ました桓武天皇（かんむてんのう）！
とはいえ活躍するのはこの次になりますが。
奈良時代最後の天皇、光仁天皇（こうにんてんのう）から天皇の皇統が変わります。

復習であります！
天智天皇（てんじてんのう）の後は息子か弟で争い、勝者が弟の天武天皇になったであります！
その後は天武天皇の子孫で来ていたであります！

その裏側には藤原氏たちの権力争いがあったのでした。

これから平安時代にかけて「藤原氏」が何人も登場します。
藤原ファミリーだからみんな仲良しかと思いきや違います。
藤原四子から始まった4つの家柄があり、その中でも自分が出身のところが一番にしたいんです。
なので、この藤原さんは何家なのかってのも知っておくと、争ってる理由がわかると思います。

この藤原百川（ふじわらのももかわ）という人は、藤原宇合（ふじわらのうまかい）の息子で、式家（しきけ）出身なのね。

これまで天武天皇（てんむてんのう）からの天皇は何かと仏教との繋がりが強いです。
それは仏教で国を安定させようとしていたからですね。
なので天皇と仏教勢力との繋がりはとても深い状況でした。

藤原氏からしたら仏教が邪魔で権力者枠に入りにくい状況だったであります！
そこで天武系が後継者が少ない+天智系は仏教との繋がりが薄いことに目をつけたであります！

前回の天皇、称徳天皇（しょうとくてんのう）は結構好き嫌い激しかったので、邪魔者認定されないようにアル中のフリをしていたのが光仁天皇でした。
藤原百川は光仁天皇をバックアップし、天皇になってもらいました。

しかし奥さんの井上内親王（いのえないしんのう）は聖武天皇（しょうむてんのう）の娘！天武系です。
息子と一緒にバックアップしてたのは藤原北家（ふじわらほっけ）。百川からしたらライバルです。

光仁天皇はご高齢であります！すぐにこの息子が天皇になるであります！
なので北家が強くなるので、百川は阻止したかったでありますな！

そう、そしてタイミングよく、北家の偉い人が亡くなりました。
井上内親王と息子は後ろ盾をなくして隙ができます。

ある時に井上内親王と息子が光仁天皇を呪っていると噂が立ちます。
これが原因で2人は廃位されてしまいました。
その後光仁天皇のお姉さんも亡くなり、その原因は2人が呪っていたことにされます。

悪質ね…廃位だけでなく、身分も庶民にされてしまうなんて！
何か不穏な気配が…。

その後幽閉された2人は亡くなります。
あまりにも都合よく消された感じがあります。
これは2人がいたら不都合だった何者かが裏で仕組んだことだったのかもしれません。

漢（かん）の武帝（ぶてい）の時にも呪術が流行ったわね。
こんな流行は漫画だけで十分よ。
2人の魂が救われますように。

これで桓武天皇が次の天皇候補になりました。
桓武天皇はお母さんの身分が低く、最初は候補になっていませんでした。
しかし井上内親王の呪詛事件があって、候補に上がります。

しかしその後、藤原関係者が亡くなったり、天変地異で雨が降らなくなったりします。
光仁天皇、桓武天皇も病気になり、これは無実で追いやられた井上内親王たちの祟りではないかと噂が立ちます。

祟り怖いであります！

供養するべきだわ！お墓もちゃんと建てて！

祟りがあったのちも、光仁天皇は高齢ながら頑張りました。
しかしもうキツいってなり、息子の桓武天皇に譲ります。
この後遷都してからが正確には平安時代に突入していきます。

あら…百川も亡くなっていたのね。
全ては思惑通りに…。

飛鳥・奈良時代は割と短めだったけど、平安時代はめちゃくちゃ長いんだよね〜。がんばろ！

でも胸騒ぎがするわ。まだ安定しない予感がするの！

ザワ…ザワ…