前回ポリスという都市国家がいっぱいできたと話しました。
今回はその中でも有名なスーパー戦闘民族スパルタと民主制の基礎を築いたアテネについて話します!
強者の臭いがする…!クンクン
なんやろ、よだれが出ますわ!
スパルタ
「スパルタ教育」といえばビシバシ厳しい感じをイメージします!
そのスパルタの元ネタですが、実際のスパルタはそんなもんではありませんでした。
平伏して「ああ、もっとなぶってくれ」ってやつでござるな?
変な間違いしてるで、いぬかいはん!
スパルタはドーリア人のポリスです。元々いたアカイヤ人たちを征服して作りました。
ドーリア人は市民、その他の征服した人たちをペリオイコイ、それ以下にあたる人たちをヘイロータイと言いました。
ちなみに王様は2人います。
市民は戦争に絶対参加。そしていろんな権利も持てました。
しかし、ペリオイコイはまあマシですが、ヘイロータイは奴隷なんで、なんの権限もありません。何されても文句言えません。
そんなことしてはいかん!
虐げられたものにも感情がある。「窮鼠猫を噛む」と言ってな…
市民はそれを恐れました。こんだけ雑な扱いしてきたんですから、一致団結してやり返されたら…(実際反乱起こされまくる)
そんな中、できたルールがリュクルゴスの制です。
これは「反発してくる人たちより強くなればいいじゃん」てことで、めちゃくちゃ鍛えることになる制度です。
えーとつまり…?
私がいくらムカつくと思っても、プロレスラー相手ではどうにもなりません。圧倒的パワーを身につけていくのです。これにはヘイロータイの反乱防止と、戦争で勝てるようにするためという理由があります。
スパルタは戦闘狂です。
そ、そのようなことが可能なのか…?
いや拙者とて侍の端くれ。負けはせん!
あとスパルタは鎖国してます。
自給自足の生活ができたので、貿易は不要でした。
要塞の中で「スパルタ教育」が行われます。
生まれてすぐ篩にかけられ、ちょっと体が弱いとかだとヘイロータイの身分や崖から落とされます。逆に優秀なら市民になりますが、その後も過酷な訓練をビシバシビシバシ。
戦闘狂すぎる戦い
スパルタのヤバさが際立つ有名な戦いがテルモピュレーの戦いです。
ペルシア戦争の中の戦いの一つですが、人数見てください。
んんん?300?20万?
はて、ワテのそろばん壊れたかな???
「戦争に人数は関係ない」と言いますが、さすがに理解不能な兵力差。
どんだけ倒せばいいねんって感じですが、実際戦えていたのがスパルタのおかしいところ。本当にサイヤ人なのでは。
この時の王レオニダスは死を覚悟した後、「帰りたいやつは帰っていい」と言いますが、300人の部下が残って最後まで共に戦います。
レオニダスは先陣切って戦ったので亡くなりましたが、その後部下たちが主君の遺体を敵に渡すまいと4度も奪還しています。
ぐす…なんたる忠誠心…!
あっぱれ、あっぱれでござる…拙者もこの目で見届けたかったぞレオニダス殿…!ぐす…
300(スリーハンドレット)という映画で見れまっせ!
アテネ
次はアテネです。オリンピックがあったとこです。
ここはお金があれば色々解決できるポリス。貴族(金持ち)しか当初はなかった権利も、次第に平民が持てるようになっていきました。
よだれが出たのはここのせいや〜
やっぱお金は大事ですわ!よく考えて使わにゃ!
なんで金持ちが優遇されるかというと、いざって時に戦争に参加するからです。戦争に参加して戦うには武器がいる。それを買うにはお金がいる。
つまり「働かざるもの食うべからず」やろ??
そりゃそうや!アテネはん、わかってらっしゃる!
時は流れて状況に変化が。平民の中から稼げる人が出てきました。
この人たちは武器を買って武装しますが、まあそんなに戦闘経験ないから強くない…そこで閃いたのがファランクスです。
みんなでガチガチにくっついて突撃します。超強かったです。
平民たちは思います。「僕らも戦争に参加してるんだから、参政権あるよね?」と。
こうして平民も貴族に対し、強く出れるようになっていきました。
4人の男たち
アテネに共和制の時代がやってきます。
共和制とはみんなで話し合いをしながら決める政治のことです。
1人が勝手に決めるのではありません。
最初にドラコンが法律などを見える化していきます。貴族有利の暗黙のルールとかを文章化し、平民もツッコミを入れやすくなりました。
次にソロンが市民を4階級に分けます。Aランクの金持ちにはこういうルールを。Bランクの小金持ちにはこういうルールをと、階級に応じて権利を設定しました。
おおお。その人に応じてルールが変わるんやな!
なんか古代なのに今風ですわ!
ソロンは平民の借金もチャラにします。借金のせいで階級が落ちる人が出てくると、武器を買えず重装歩兵が減ってポリスの防衛力低下になるといけないから!
次にペイシストラトスの僭主(せんしゅ)政治が始まります。
僭主とは、独裁者のことです。
独裁者って聞くと、なんか勝手にやる悪いやつみたいですが、ペイシストラトスは平民の不満を解消してくれたので好かれていました。
名前も漢字も書けないでござる…
最後にクレイステレスです!
悪い独裁者になりそうなやつを陶器の欠片に書いて、一定数集まればそいつを追放できるという面白いことをやりました。これを陶片追放(オストラキスモス)といいます。
他にはデーモス(区)を設置します。
これは今の我々同様、「この区のリーダーは私なので、みんな投票してね」とリーダーが言うのに対し、支持者と反対者がいい感じにいるのでバランスが良くなります。
でないと、身内だけ有利とか平等性に欠けてきます。
あとがき
ぐす…拙者スパルタの話で興奮冷めやらぬでござる。
ビデオ屋でレンタルしてくるでござる!
いや古〜〜〜〜!ネットで見たらどうでっか?
次回はスパルタとアテネに対し、超でかい強敵が襲いかかってきます!
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