

久しぶりの暗君!
お兄ちゃんは獅子のようにかっこいいのに、弟は…。



もう顔からして名君じゃないの分かるね!



絵師も手を抜いたんかな?


ジョン
王朝:プランタジネット朝3代目国王
タイプ:失地王、欠地王
イングランド屈指の不人気暗君。
フランス王に広大な土地を一瞬で奪われ、ローマ教皇にも破門をされ、支持者を失っていく。
好き勝手してしかも負けるものだから、王の上に存在する法律が作られる。
・ノルマンディー侵攻
・ブーヴィーヌの戦い
・マグナ・カルタ(大憲章)
日本は鎌倉時代。



左手どうなってんの?
不名誉なあだ名









ラックランドって何?



ジョンが赤ちゃんの時に父ヘンリー2世から息子たちに土地を配分されたんですが、赤ちゃんに統治するのは無理なのでジョンのみ配分されませんでした。
ここで土地なしの子って意味で「失地王・ラックランド」と言われました。





それジョン悪くないよね?
悪くないのに変なあだ名つけられるのやだな!



まあこの後ジョン自ら土地を失っていくので、欠地王のあだ名もつきます。
対してジョンが戦うのはフランス最強レベルの王、尊厳王フィリップ2世です。





最強VS最弱ってこと!?
そんな結果がわかりきった戦いつまんな〜い!


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
どっちが上だ





優秀なリチャード1世でしたが子どもがいなかったために弟ジョンが王になったので、ジョンは「自分は子どもを残してあとを継がせよう」と計画します。
この時ジョンは奥さんがいたんですが、離婚して新しい奥さんを迎えたいとローマ教皇インノケンティウス3世に相談しました。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



理由最低だな!
でも仕方ないのか…王だし…。
って8才と結婚!?!?もっと子どもできねーわ!



新しい奥さんは実は婚約者がいました。
婚約者をジョンに奪われ、フィリップ2世に相談します。
なぜフィリップ2世?と思いますが、ジョンはイングランドではトップの王のポジションですが、フランスにも領土があります。
そうなるとフランスではフィリップ2世が王、ジョンは臣下という上下関係があります。



ジョンの上司に当たるフィリップ2世にチクったってことか!
ちゃんとした人が上司にいてよか…ってこいつも25才差!?!?
お巡りさんこいつらです!



ジョンはフィリップ2世に怒られると思って呼び出しを無視します。
これによりフィリップ2世はジョンの領土に攻め込んできます。
まあ呼び出しに応じても攻め込まれる口実を作られてそうですが。



ロ離婚から始まる戦い…!
あ、上手いこと言えた!笑
土地も信頼も失う





フランスによる侵攻が始まります。
ジョンも応戦しますが、その際に敵対した甥っ子を殺した疑惑が浮上。
現在のフランスの当時イングランド諸侯だった人たちはジョンにドン引きして、ほとんどがフィリップ2世に従います。



え、それがこの地図のオレンジが赤になったってこと?
半分くらいに裏切られてるじゃん!



残ったところもジョンを慕ってたわけでなく、利用できるならバカの方がいいくらいの理由ですので、実際の支持率はさらに低かったでしょう。
一瞬で失ったジョンですが、この後ローマ教皇とも喧嘩します。



なんで弱いくせに強いのと戦うのさ。



ある時大司教というポジションの人が亡くなり、インノケンティウス3世が次の人を推薦します。
しかしジョンはこの人を認めなかったので、インノケンティウス3世から破門&聖務停止をくらいます。



なんか効いてないっぽいけど。



効いてないではなく、わかっていないんです。
この頃のジョンはまだ、この攻撃の威力を…。
鶴の一声





ローマ教皇の破門砲…。
これを撃たれると周囲が全部的になる…。
インノケンティウス3世の戦力53万が加わり、フィリップ2世や周囲の諸侯たちは「ジョンを攻撃して良い」状況になります。



これはあれや!
オセロやってて途中まで勝ってたのに急にひっくり返されてくる感じ!
戦闘力たったの5くらいのジョンは勝てないぞ!



自分の周りが敵になったことでようやく状況を把握できて、インノケンティウス3世に謝罪します。
許してもらえましたが、多額の賠償金、イングランド・アイルランドを渡すことになります。



金も失ったか…。



ジョンはフィリップ2世にキレます。
しかし全てはフィリップ2世の掌の上。
ブーヴィーヌの戦いにて完敗しました。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



ジョン‼︎死ぬ前にかっこいいとこ見せてくれ!頼む!
王といえども





土地を失い、金も失い、信頼も失い。
これ以上何を失うのかってくらい失ったジョン。
最後は権威を失います。



なんかもう可哀想!



国内の諸侯たちは「もうあいつの勝手にさせない」ってことでジョンにあるものを要求します。
それがマグナ・カルタ。日本語で大憲章という法律です。
「王の命令だ!」ってできなくなり、偉い人たちと会議で決めないといけません。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



この法律、今も続いてるの!?長くね〜!



中身はもちろん変わってますが、「王様だって法律守らないといけないよ」って精神は現在でも有効です!
しかしそんなのはジョンの思ってる王様じゃありません。



ジョンは諸侯たちと戦争(第一次バロン戦争)します。
その戦争中に赤痢により病死してしまいました。
次に王になったのは息子のヘンリー3世です。



そういえば母ちゃんと妹(ジョンにとっては姉)いたな!
この時には二人とも亡くなってたんだな〜。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
あとがき



ジョンは不名誉な王の名前として、これ以降「ジョン2世」は現れません。



だから呼び捨てのジョンなの?



結構いそうな名前なのにね!
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