

ローマ久しぶり!また帰ってきました〜。
英雄カエサルやられて、クレオパトラ7世とアントニウスを倒した男がいたんでした!



ふむ。感慨深いな。
一周してきたか。



ローマ皇帝ってなんかやべー奴多い印象😁
初代はまとも?
登場人物


アウグストゥス(オクタウィアヌス)
王朝:ユリウス=クラウディウス朝
タイプ:ローマ帝国初代皇帝
クレオパトラ、アントニウス連合軍を討ち、帝政ローマを初めた初代皇帝。美男子。足元の小さい子は天使。空気を読むのがうますぎる。
・第二回三頭政治
・アクティウムの海戦
・尊厳者
・プリンケプス
・プリンキパトゥス(元首政)
・パクス=ロマーナ
・トイトブルク森の戦い
日本は弥生時代。



立派な石像だ。いいな…皇帝はこういうものを作ってもらえて。
内乱の1世紀を終わらせた





今回の主役オクタヴィアヌス(アウグストゥス)は実はもうすでに登場しています。
アクティウムの海戦以前の彼の動き、カエサルとの関係などはこちらから〜







カエサルの養子オクタヴィアヌスとクレオパトラ7世に骨抜きにされたカエサルの右腕アントニウス。ここが戦い、オクタヴィアヌスが勝利します。これによりグラックス兄弟や、マリウスとスッラの話から始まった内乱の1世紀が終わりました。



100年くらいだっけ?なげーな!



勝者のオクタヴィアヌス。ここからさぞや権力を振るって…となると思われました。しかし彼は冷静沈着な男。ハメは外しません。
なんと元老院に権力を返却しました。
「俺は権力を手に入れた!ウェーイ!」ってならないんですね。



元老院とは確かローマの最高機関のことだな。
あまりいい印象ではなかったような…。



それどころかローマに比較的近い場所の仕事を元老院に。外敵が来やすい外側の面倒なところを彼が請け負うと提案。これには元老院狂喜乱舞。
カエサルとは違い、元老院を敬い、共和政を復活させてくれる。面倒なこともやってくれる。元老院からしたら、彼はとんでもなくいい存在ですね。
こうして建前上の共和政が復活します。



ん?建前上とはどういうことだ。
元老院と協力してやるのなら共和政。つまり「みんなでやろう」ということではないか。独裁ではないぞ。



それもオクタヴィアヌスの思惑通り。
元老院を立てたことで、彼は気に入られ「尊厳者(アウグストゥス)」の称号を送られます。これも何回か辞退して「とんでもないです〜僕はただの市民です〜でも功績はあるので、リーダー的な存在でありたいです」と謙虚に振る舞います。



この市民のリーダーですよってことを「市民の第一人者」「プリンケプス」といいます。日本語だと元首(げんしゅ)っていいます。



したたかだね〜!
本当はなんか悪いこと企んでんじゃないの?


プリンキパトゥス(元首政)





オクタヴィアヌスはアウグストゥスと名乗ります。
彼は叔父のカエサルの失敗をみてきました。
カエサルはグイグイやってくタイプだったので、反対派の反感を買い暗殺されています。
しかしアウグストゥスは元老院をたて、かつ変な役職は作らずに今ある仕事をきっちりこなします。



なんとも鮮やかに全ての権限がアウグストゥスに移行したので、「偉そうに振る舞う独裁官」は存在しませんでした。しかし、あまりにも鮮やかだったため、貴族が好きに振る舞いやすかった共和政が消え去ったことに誰も気づきませんでした。



ここから帝政、つまり皇帝が統治する時代になるんですが、その中でも前期の体制をプリンキパトゥス(元首政)といいました。



そっか!元老院側がお願いしてんだもんな!
「おいこれは共和政じゃねーよ!」とはならないか。
うめーなアウグストゥス!



彼の治世から始まる約200年間ローマは平和を維持します。
これをパクス=ロマーナといいます。



余談ですが8月の英語Augustはアウグストゥスからきていて、7月Julyはカエサルです。
数少ない黒歴史





鮮やかな交代劇をみせたアウグストゥス。
そんな彼も黒歴史があります。トイトブルク森の戦いで敗北しています。っていっても負けたのは部下です。ゲルマン人との戦いで敗れて自害。ティベリウスが代わりに派遣されました。



突然誰…って思ったけど、なんだアウグストゥスの養子か!
でも顔が描かれてるってことは結構重要人物?



そうです。まあ後ほど。
ちなみにこの時の戦いでライン川が境界線になります。
詳細がよくわかってない戦いですが、現在はウァールスの戦いと呼ばれるようになってるそうです。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


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有能な腹心





完全無欠、冷徹なイメージできましたが、部下の活躍が大きいです。
アウグストゥスは有能な部下に仕事を任せるタイプのリーダーでした。
カエサルとは逆ですね。
意外と虚弱体質だったようで。
軍事などのアグリッパ、文化・外交のマエケナスです。



テルマエ=ロ●エだと!ここから始まったのか。
美術室にいるとはなんのことだ?
まるでベートーベンが音楽室にいるみたいな。



その通り!
石膏デッサンのモデルになっているので、学生たちは見る機会も多いのでは?
私もかつて描いていた…ような気がする(うろ覚え)。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
こだわりたい後継者問題





さあ、偉い人が必ず向き合うであろう後継者問題。
アウグストゥスもありました。娘1人しかいなかったので、さっき出てきた養子のティベリウスと無理矢理結婚させます。
この辺わけわからんです。複雑すぎて。



娘と養子を結婚…。
ここに行き着くまでいろいろあったのであろう。
頭が痛くなるからワシは考えぬことにする。



若く見えましたがこの時75才でおいじちゃん。
最後の言葉はなんかかっこいいですね。いいね押してくれは私の思いですが、それ以外はアウグストゥスの言葉。
自分の役割を理解し、全うした人生だったのですね。



冷静で淡々としてて人間味薄いように感じたのはそのせいか。
役者よのお。



アウグストゥスの後継者は養子のティベリウスに決まりました。
しかしそれと一緒に血のつながりのある子をティベリウスの養子にしています。3代目をこの子にするための中継ぎだったんですね。
ちらほら人間臭さもあるアウグストゥスなのでした。



ティベリウスはいろいろそれでいいのか。
あとがき



久々の人物紹介記事!
いいね、これから初代、2代、3代とわかりやすく!



ふむ、いろんなリーダー像があるものだ。
ワシも真似できるところは取り入れていこう。



俺結構アウグストゥス好きよ。
冷静で的確で空気の読める有能。
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