コロコロ時代?なんだゾ?
コロコロ変わるの意味です。
今回過去最多の天皇の登場!
なんやローマ帝国でも似たようなことあったような気がするで!
天皇家の背後に藤原北家
前回は嵯峨天皇(さがてんのう)→淳和天皇(じゅんなてんのう)→仁明天皇(にんみょうてんのう)ときました。
結果仁明天皇の子どもが天皇になりますが、この時は淳和天皇の息子の可能性もあったんです。
こ、これはどっちが天皇になるかで派閥争いがある展開なんやな!
…ん?58代?55の次は56やろ?
この絵に描ききれてないですが、今回の天皇は嵯峨天皇52代から59代まで登場します。
そしてその背後に藤原北家(ふじわらほっけ)の影があります。
でええええ!天皇コロコロ変わってるう!
他氏排斥開始
淳和天皇崩御。同じ時期に嵯峨天皇も危篤状態になります。
重鎮ポジションがいなくなってしまうと、危険があるのは淳和天皇の息子です。
なぜなら強い力を持っている権力者、藤原良房(ふじわらのよしふさ)は甥っ子を天皇にしたい。ライバル関係になる淳和天皇の息子は邪魔者です。
え〜怖いゾ〜。
勝手に命の危機だゾ〜。
家来だった伴健岑(とものこわみね)と橘逸勢(たちばなのはやなり)は主の身の危険を察し、息子を連れて逃げようとしたところ、謀反の疑いありとして廃位や島流しにあいます。良房は承和の変(じょうわのへん)で他の家の人たちを消して弱体化させることに成功します。
藤原氏にとって邪魔になる他氏を排除することを他氏排斥(たしはいせき)といいます。
この動きはしばらく続いていくのです。
他の家の人はわかるゾ。
でも同じ藤原北家の人も罰しちゃうんだゾ?
なんでだゾ?
「良房にとって邪魔な存在」だったんです。
同じ家の人でも、こいついると自分が上にいけないって人を攻撃したんです。
わ〜怖いゾ怖いゾ!
身内も敵なんだゾ!
狙い通り甥っ子を天皇にしちゃったゾ!
甥っ子の文徳天皇(もんとくてんのう)が即位します。
自分の娘を嫁がせ、息子が生まれたらこの子を天皇にする計画です。
他氏排斥その2
文徳天皇が32才でこの世を去ると、息子の清和天皇(せいわてんのう)が即位します。清和天皇のお母さんは良房の娘。つまり、清和天皇から見た良房はおじいちゃんです。
そして即位した年齢は9才。政治なんてとてもできません。
9才て…小学三年生で国のトップに!?!?
どう考えても無理やがな!
ドリルで算数勉強してる年齢や!
そうなればおじいちゃんである良房が政治の実権を握ります。
役職は左大臣(さだいじん)の上の最強ポジションの太政大臣(だじょうだいじん)。
「天皇のお母さんの親」という外戚(がいせき)ポジションは、今後藤原氏が最強の座に君臨するために利用されます。
即位から8年後、平安京の門が放火される事件が発生。応天門の変(おうてんもんのへん)です。
大規模な火災だったため、放火の犯人探しが行われます。
そこで大納言(だいなごん)という役職の伴善男(とものよしお)は源信(みなもとのまこと)が犯人だと言います。
揉めてる中で、良房は摂政(せっしょう)になります。
摂政は飛鳥時代に厩戸王(うまやとおう)、中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)らがなっており、そこからしばらく誰もやってませんでした。
摂政とは子どもすぎる、病気などで政務ができない天皇に変わって仕事する役職です。
嵯峨天皇(さがてんのう)の子どもなのに、源って苗字なんや??
なんや天皇の子ってナントカ親王とか皇子とか言われてるイメージやった。
って!犯人は伴善男はん!?
実際に伴善男が犯人だったか不明ですが、公式にはそういうことになってます。
ここでも良房の他氏排斥があったとされます。
無敵の良房でしたが、病気で亡くなります。良房は娘しかいなくて、兄の息子の藤原基経(ふじわらのもとつね)を養子にして、後を託します。
そして天皇側も同じように、清和天皇が突然譲位し、息子の陽成天皇(ようぜいてんのう)が即位しました。
陽成天皇…なんやあぶらとり紙みたいな顔してはるな…!
1人だけ顔の雰囲気違いすぎるやろ!
徳が低いと…
譲位から4年後、清和天皇も崩御。
陽成天皇+母と基経の仲は悪くなっていきました。
陽成天皇はちょっと危ないところがある人で、三種の神器を抜いたり、小動物を殺したりしていたそうです。
怖いゾ〜。ボクもなんかされちゃうかもだゾ〜。
ある日、天皇の住まいで殴り殺された人が発見されます。
なんとこの事件に陽成天皇が関わっていると噂されます。
このことで「天皇として相応しくない」とされ、退位させられました。
パォ…これでまた藤原氏が強くなったゾ!
問題があった陽成天皇の息子…とはならず、ちょっと遡って54代の仁明天皇の息子の光孝天皇(こうこうてんのう)が即位。
光孝天皇は即位と同時に基経の動きに気を使い、子どもを全員臣籍降下(しんせきこうか)させました。
臣籍降下ってなんだゾ?
皇族の身分から離れ、一般人になります。
そして姓(かばね)を与えられるんですが、先ほど応天門の変で出てきた源信は嵯峨天皇から臣籍降下されたということです。
なので親王とかではなく、源を名乗ります。
これ以降武士が登場すると、⚫︎⚫︎天皇を祖にもつ⚫︎⚫︎源氏とか出てきますが、それは「俺の先祖は⚫︎⚫︎天皇だ」ということになります。
この辺は武士が登場してからの方が話がわかりやすいと思うので、その時詳しく話せたらと思います!
天皇が押され気味
光孝天皇は基経が親戚を次の天皇にしたいだろうと思ったのに、兄妹の仲が悪すぎて、それは実現しませんでした。
なのでせっかく一般人にした息子を天皇に呼び戻します。
源氏を名乗っていた宇多天皇(うだてんのう)です。
どっちが父かわからんビジュアル!
20才なんか…!貫禄ありすぎる見た目やろ!
急に病死した光孝天皇に変わり、宇多天皇が即位。
しかし宇多天皇は政治に疎いです。
そこでベテランで権力者の基経を頼らざるを得ない関係になっていくのでした。
にゃあ!光孝天皇は猫を宇多天皇にプレゼントして、飼育してたんか!
じゃあいい人なんや!猫好きに悪い人はいないんやああ!
うまく支えたって基経はん!
あとがき
一話でこんなに人を描くのは初めてだ!
なかなか大変だった!
これから平安時代はずっと藤原はんが権力者になるんやな!
あと何人の藤原が登場するんだゾ〜。
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コメント一覧 (2件)
分かりやすくておもしろいので、このまま日本史完走して欲しい!
大和の民(奈良県民)さんこんばんは!
ありがとうございます!!
必ず完走してみせます!